そんなことを少し考えていたら、また誠也さんに頭を撫でてもらった。
そして誠也さんは嬉しい言葉を掛けてくれる。
「成長したね。空ちゃん。強くなったね」
・・・・・そうかな?
「そ、そんなこと、ないです・・・・」
その私の否定の言葉を、誠也さんは首を小さく振ってさらに否定する。
「そんなことあるよ。空ちゃんのお母さんやお父さんに武瑠くんが今の空ちゃんを見たら、すっごく驚くと思うよ。『変わった』って言うと思うよ。武瑠くんなら言うと思うよ。『姉ちゃん、成長したな』って」
『姉ちゃん成長したな』か・・・・・。
確かに武瑠ならそう言うかも。
私と違って、武瑠はずっと前を見て歩いてきたし。
でも・・・・。
「そんなこと、ありません。私は私ですし。多分私、家族の前じゃまた『いつもの私』に戻ってしまいます。『家族に心配されるだけの私』になってしまいます」
結局私は私。
家族の存在が大好きな泣き虫で、誰かが側にいないと勝手な行動をしてしまうバカな子供。
そこだけは変わらない。
これから先、大人になっても変わらないと私は思う。
だから・・・・・。
そして誠也さんは嬉しい言葉を掛けてくれる。
「成長したね。空ちゃん。強くなったね」
・・・・・そうかな?
「そ、そんなこと、ないです・・・・」
その私の否定の言葉を、誠也さんは首を小さく振ってさらに否定する。
「そんなことあるよ。空ちゃんのお母さんやお父さんに武瑠くんが今の空ちゃんを見たら、すっごく驚くと思うよ。『変わった』って言うと思うよ。武瑠くんなら言うと思うよ。『姉ちゃん、成長したな』って」
『姉ちゃん成長したな』か・・・・・。
確かに武瑠ならそう言うかも。
私と違って、武瑠はずっと前を見て歩いてきたし。
でも・・・・。
「そんなこと、ありません。私は私ですし。多分私、家族の前じゃまた『いつもの私』に戻ってしまいます。『家族に心配されるだけの私』になってしまいます」
結局私は私。
家族の存在が大好きな泣き虫で、誰かが側にいないと勝手な行動をしてしまうバカな子供。
そこだけは変わらない。
これから先、大人になっても変わらないと私は思う。
だから・・・・・。