ついた場所は『Buono』と言うオシャレなお店だった。
イタリアの国旗が掲げられた、イタリア料理屋さんだとすぐにと分かるお店。
そのオシャレなお店に、私は誠也さんと一緒に入る。
そして出迎えてくれたのは、とても可愛らしく、綺麗な女の人だった。
大学生くらいの、誠也さんに良く似た笑顔の女性。
「いらっしゃいませ!なんだお兄じゃん。ってか浮気?」
お兄と呼ばれている誠也さんは答える。
恥ずかしいことを平気な顔で言っている誠也さん・・・・。
「そう浮気。今日は空ちゃんとデートだから。旨いもの食わせてやってくれよ」
「空ちゃん・・・・・。ああ、確かお兄が働いている寿司屋さんの」
「そういうこと」
さっきから女の人は誠也さんの事を『お兄』って呼んでいるけど、どういう意味なんだろうか。
私にはそれだけが気になって、全然落ち着かない。
・・・・・・・。
まさか誠也さん、彼女が二、三人いるのかな?
『お兄ちゃん』と呼んでくれる妹のような彼女がいるとか。
そんな私の変な妄想に、勝手に不安になる私だったが、どうやら違うみたい。
言葉通りの意味らしい。
と言うか私、考え過ぎ・・・・・。
「コイツ、俺の妹の真奈美(マナミ)。生意気だけど悪いやつじゃないから」
「よろしくね!空ちゃん!」
真奈美さんの明るい声に、私は思わず怯んでしまう。
一瞬何故だか小坂さんの表情が脳裏に映ったから?
真奈美さんの雰囲気が小坂さんに似ていると感じたから?
「よ、よろしく、お願いします」
私は頭を下げて、真奈美さんに挨拶。
ずっと私に笑顔を見せてくれて、悪い人ではなさそうだ。
多分・・・・。
私達はテーブル席に腰掛けた。広々とした四人掛けの大きめの席。
早速誠也さんはメニューブックを手に取ると、私に渡してくれる。
本当に気遣いの上手な人だと改めて思う。
「好きなメニュー選ぶといいよ。食べたい物ある?」
そう誠也さんに言われたから、私はメニューブックを確認。
でも聞いたことないメニューに私は困惑する一方だ。
お父さん、イタリアン料理とかはあんまり作ってくれないし。
「えっと、何がなんだか分からないです」
「あはは。だよね」
パスタの『ペペロンチーノ』や『カルボナーラ』だったら私も知っている。
テレビでも見たことあるし。
でも『ボロネーゼ』とか『ジェノベーゼ』とか意味がわからない。
写真も乗ってないから、同じパスタ料理でも、どんな料理なのか想像出来ないし。
そんな戸惑う私のために、誠也さんは私に代わって真奈美さんにオーダーを注文。
『空ちゃんはチーズ系のリゾットは好き?』と聞かれたから、私は曖昧に頷いた。
と言うかそもそも『りぞっと』なんて、食べたことないです。
でもチーズは好き。
ってか『りぞっと』ってなんだろう・・・・・。
イタリアの国旗が掲げられた、イタリア料理屋さんだとすぐにと分かるお店。
そのオシャレなお店に、私は誠也さんと一緒に入る。
そして出迎えてくれたのは、とても可愛らしく、綺麗な女の人だった。
大学生くらいの、誠也さんに良く似た笑顔の女性。
「いらっしゃいませ!なんだお兄じゃん。ってか浮気?」
お兄と呼ばれている誠也さんは答える。
恥ずかしいことを平気な顔で言っている誠也さん・・・・。
「そう浮気。今日は空ちゃんとデートだから。旨いもの食わせてやってくれよ」
「空ちゃん・・・・・。ああ、確かお兄が働いている寿司屋さんの」
「そういうこと」
さっきから女の人は誠也さんの事を『お兄』って呼んでいるけど、どういう意味なんだろうか。
私にはそれだけが気になって、全然落ち着かない。
・・・・・・・。
まさか誠也さん、彼女が二、三人いるのかな?
『お兄ちゃん』と呼んでくれる妹のような彼女がいるとか。
そんな私の変な妄想に、勝手に不安になる私だったが、どうやら違うみたい。
言葉通りの意味らしい。
と言うか私、考え過ぎ・・・・・。
「コイツ、俺の妹の真奈美(マナミ)。生意気だけど悪いやつじゃないから」
「よろしくね!空ちゃん!」
真奈美さんの明るい声に、私は思わず怯んでしまう。
一瞬何故だか小坂さんの表情が脳裏に映ったから?
真奈美さんの雰囲気が小坂さんに似ていると感じたから?
「よ、よろしく、お願いします」
私は頭を下げて、真奈美さんに挨拶。
ずっと私に笑顔を見せてくれて、悪い人ではなさそうだ。
多分・・・・。
私達はテーブル席に腰掛けた。広々とした四人掛けの大きめの席。
早速誠也さんはメニューブックを手に取ると、私に渡してくれる。
本当に気遣いの上手な人だと改めて思う。
「好きなメニュー選ぶといいよ。食べたい物ある?」
そう誠也さんに言われたから、私はメニューブックを確認。
でも聞いたことないメニューに私は困惑する一方だ。
お父さん、イタリアン料理とかはあんまり作ってくれないし。
「えっと、何がなんだか分からないです」
「あはは。だよね」
パスタの『ペペロンチーノ』や『カルボナーラ』だったら私も知っている。
テレビでも見たことあるし。
でも『ボロネーゼ』とか『ジェノベーゼ』とか意味がわからない。
写真も乗ってないから、同じパスタ料理でも、どんな料理なのか想像出来ないし。
そんな戸惑う私のために、誠也さんは私に代わって真奈美さんにオーダーを注文。
『空ちゃんはチーズ系のリゾットは好き?』と聞かれたから、私は曖昧に頷いた。
と言うかそもそも『りぞっと』なんて、食べたことないです。
でもチーズは好き。
ってか『りぞっと』ってなんだろう・・・・・。