「私、誠也さんのことが大好きだから・・・・・。だから本当に『今のままでいて欲しい』って言うかその・・・・・。困った時は、これから誠也さんに助けを求めるから。別に誠也さんは『お父さんの代わりにならなくてもいい』って言うか、誠也さんはやっぱり私の頼りになる『ヒーロー』のような存在ですから・・・・。誠也さんは、『私の大好きな誠也さん』でいて欲しいから」

慣れない言葉を使い、自分の想いを伝えた。

新しい美柳空を見せてみた。

新しい自分を、全力で見てもらうために。

でも・・・・。

聞こえる誠也さんの意味のわからない言葉。

「じゃあ俺と結婚してみる?」

・・・・なんで誠也さん、結婚という結論になっちゃうんだろう。

どうしてさっきからその言葉を連呼しているんだろう。

・・・・・・・。

でも私はようやく誠也さん気持ちに気がつく。

「だからそれは・・・・・え?」

突然誠也さんは隠し持っていた、小さな小箱を取り出した。

そしてその中に入っているピンクゴールドの指輪を、私に突き付ける。
すっごく綺麗で可愛らしい、宝石の様なダイヤモンドのようなに白く輝く小さな石が付いている指輪。

・・・・・・。

・・・・・はい?