「空ちゃんは何が食べたい?」
隣を歩く誠也さんにそう言われても、何も浮かばない現状。
一応、必死になって食べたい物考えるも、とにかくお腹が空いた私は『なんでもいい』のが本音。
「なんでも・・・・」
でも誠也さんは料理人だ。
料理人なら、美味しいお店は知ってそう。
『寿司職人』のお父さんも、よくいろんなお店に連れてってくれたし。
だから私は誠也さんに問い掛ける。
「誠也さんのおすすめのお店とかないんですか?」
誠也さんは考えてくれる。
「うーん、そうだな。空ちゃんはイタリア料理とか好き?ピザとかパスタとか」
基本的にお父さんは和食しか作らないから、ピザやパスタなんて一般的な料理がイマイチ分からない。
と言うか食べたことないかも。
お父さんが連れて行ってくれたお店は、殆ど和食のお店だったし。
「えっと、あんまり食べたことないです」
「じゃあちょっと行ってみない?この近くにイタリアンのお店があるんだ。すっごく美味しいよ」
誠也さんが美味しいって言うんだ。
『いたりあん』なんてオシャレな料理は美味しそうだし、断るわけがない。
「行きたいです!」
「よし。じゃあ行こうか」
こうして誠也さんと私は歩き出す。
また手を繋いで、目的地に向かって歩き出す私達。
ってか、結構恥ずかしい・・・・。
ってそんなことより、弟の武瑠に水族館のおみやげを買ってないと、水族館を出てから後悔。
買ってもらった水族館の入場券はフリーパスじゃないからもう水族館には入れないし。
お土産コーナーも過ぎちゃったし。
午後からは違う所に行く予定だし。
誠也さんは『あちこち行く』って言っていたし・・・・・。
ちなみにお父さんは、朝から昼間までずっと武瑠の病院にいる。
お父さんが寝坊した私を起こしてくれなかったのは、朝早くからすでに武瑠の病室に向かっていたから。
武瑠も今頃は病室で検査を受けているだろう。
お父さんのお寿司屋さんもランチ営業もしていたけど、武瑠の病状が悪化しているから、しばらくランチ営業はお休み。
お父さんも仕事で武瑠と会える時間が限られるから、たっぷり時間を使って武瑠と話しているらしい。
武瑠、まだ九歳なのにガンのせいであと一ヶ月しか生きれないみたいだし。
・・・・・・・・・・。
もし武瑠がいなくなったら私、どうしよう。
多分生きていけない。
人生頑張れる自信がない・・・・・。
隣を歩く誠也さんにそう言われても、何も浮かばない現状。
一応、必死になって食べたい物考えるも、とにかくお腹が空いた私は『なんでもいい』のが本音。
「なんでも・・・・」
でも誠也さんは料理人だ。
料理人なら、美味しいお店は知ってそう。
『寿司職人』のお父さんも、よくいろんなお店に連れてってくれたし。
だから私は誠也さんに問い掛ける。
「誠也さんのおすすめのお店とかないんですか?」
誠也さんは考えてくれる。
「うーん、そうだな。空ちゃんはイタリア料理とか好き?ピザとかパスタとか」
基本的にお父さんは和食しか作らないから、ピザやパスタなんて一般的な料理がイマイチ分からない。
と言うか食べたことないかも。
お父さんが連れて行ってくれたお店は、殆ど和食のお店だったし。
「えっと、あんまり食べたことないです」
「じゃあちょっと行ってみない?この近くにイタリアンのお店があるんだ。すっごく美味しいよ」
誠也さんが美味しいって言うんだ。
『いたりあん』なんてオシャレな料理は美味しそうだし、断るわけがない。
「行きたいです!」
「よし。じゃあ行こうか」
こうして誠也さんと私は歩き出す。
また手を繋いで、目的地に向かって歩き出す私達。
ってか、結構恥ずかしい・・・・。
ってそんなことより、弟の武瑠に水族館のおみやげを買ってないと、水族館を出てから後悔。
買ってもらった水族館の入場券はフリーパスじゃないからもう水族館には入れないし。
お土産コーナーも過ぎちゃったし。
午後からは違う所に行く予定だし。
誠也さんは『あちこち行く』って言っていたし・・・・・。
ちなみにお父さんは、朝から昼間までずっと武瑠の病院にいる。
お父さんが寝坊した私を起こしてくれなかったのは、朝早くからすでに武瑠の病室に向かっていたから。
武瑠も今頃は病室で検査を受けているだろう。
お父さんのお寿司屋さんもランチ営業もしていたけど、武瑠の病状が悪化しているから、しばらくランチ営業はお休み。
お父さんも仕事で武瑠と会える時間が限られるから、たっぷり時間を使って武瑠と話しているらしい。
武瑠、まだ九歳なのにガンのせいであと一ヶ月しか生きれないみたいだし。
・・・・・・・・・・。
もし武瑠がいなくなったら私、どうしよう。
多分生きていけない。
人生頑張れる自信がない・・・・・。