そして季節はすっかり冬。
カレンダーも十二月後半になっていた。
学校も私のいない間に終わって冬休みになっていたし、次に学校に行くのは年が明けてからだ。
私、変な目でクラスのみんなに見られないだろうか。
そんなことが脳裏にふと浮かんだ今日、私は自分の部屋で私は家を出る支度をする。
髪をセットしたり、外出するためにいつもよりおしゃれな服を着たり。
いつもと違う自分を演出しようとする。
まあこの前誠也さんに言われた通り、私は『おしゃれ不細工』だから結局はいつもと変わらないほぼすっぴんだけど・・・・・。
そもそも私、お化粧なんてした事ないし、お化粧のやり方なんて分からないし。
髪のセットに仕方も分からないから、真奈美さんに切ってもらった短い髪型もある意味台無し・・・・・・。
ほんと、『おしゃれ』って難しい・・・・・。
「空ちょっといいか?」
それはおばあちゃんの声だった。
今年七五歳の誕生日を迎えたキヨおばあちゃんは私がいる部屋を覗くと、私を見て小さく笑った。
慣れない私の化粧姿が面白かったのかな?
そんなおばあちゃんに呼ばれて私も振り返るけど・・・・。
「やっぱなんでもない」
そう言って扉を閉めるおばあちゃん。
「ん?」
私もおばあちゃんの謎の行動に混乱する。
結局おばちゃん、何がしたいのか分からないし。
不気味な魔女みたいだし・・・・。
実は最近のおばあちゃん、いつもこんな調子だ。
私が自分の部屋にいると、まるで今のように時々覗いてくる。
そして時々呑気に鼻歌を歌ったりする私を見て小さく笑い、何も見なかったかのように部屋を去るおばあちゃん。
はっきり言って不気味だ。
聞いてもおばあちゃんは話してくれないし。
おばあちゃん、何だかすっごく嬉しそうだし。
まあでも、そのおばあちゃんの行動にも心当たりがある。
きっと、『唯一の家族』となった私が帰ってきて『明るくなった』から、おばあちゃんも嬉しいんだろう。
いつも以上におばあちゃんとの時間が増えたし、私もおばあちゃんのそばにいるのが楽しいし。
『誰かと一緒にいると凄く楽しい』って、最近すごく実感しているし。
そんな『絶好調』と言っても過言ではない私だけど、苦手なものがある。
それは、私の天敵の声・・・・。
カレンダーも十二月後半になっていた。
学校も私のいない間に終わって冬休みになっていたし、次に学校に行くのは年が明けてからだ。
私、変な目でクラスのみんなに見られないだろうか。
そんなことが脳裏にふと浮かんだ今日、私は自分の部屋で私は家を出る支度をする。
髪をセットしたり、外出するためにいつもよりおしゃれな服を着たり。
いつもと違う自分を演出しようとする。
まあこの前誠也さんに言われた通り、私は『おしゃれ不細工』だから結局はいつもと変わらないほぼすっぴんだけど・・・・・。
そもそも私、お化粧なんてした事ないし、お化粧のやり方なんて分からないし。
髪のセットに仕方も分からないから、真奈美さんに切ってもらった短い髪型もある意味台無し・・・・・・。
ほんと、『おしゃれ』って難しい・・・・・。
「空ちょっといいか?」
それはおばあちゃんの声だった。
今年七五歳の誕生日を迎えたキヨおばあちゃんは私がいる部屋を覗くと、私を見て小さく笑った。
慣れない私の化粧姿が面白かったのかな?
そんなおばあちゃんに呼ばれて私も振り返るけど・・・・。
「やっぱなんでもない」
そう言って扉を閉めるおばあちゃん。
「ん?」
私もおばあちゃんの謎の行動に混乱する。
結局おばちゃん、何がしたいのか分からないし。
不気味な魔女みたいだし・・・・。
実は最近のおばあちゃん、いつもこんな調子だ。
私が自分の部屋にいると、まるで今のように時々覗いてくる。
そして時々呑気に鼻歌を歌ったりする私を見て小さく笑い、何も見なかったかのように部屋を去るおばあちゃん。
はっきり言って不気味だ。
聞いてもおばあちゃんは話してくれないし。
おばあちゃん、何だかすっごく嬉しそうだし。
まあでも、そのおばあちゃんの行動にも心当たりがある。
きっと、『唯一の家族』となった私が帰ってきて『明るくなった』から、おばあちゃんも嬉しいんだろう。
いつも以上におばあちゃんとの時間が増えたし、私もおばあちゃんのそばにいるのが楽しいし。
『誰かと一緒にいると凄く楽しい』って、最近すごく実感しているし。
そんな『絶好調』と言っても過言ではない私だけど、苦手なものがある。
それは、私の天敵の声・・・・。