「小坂花音です!空ちゃんやこのカップルの友達で、りんりんの『彼女』です!」

そのいい加減な性格は、少し嫌いだ・・・・。

「ちょ、かのん!」

慌てたあたしの顔を見て、花音は笑う。
誠也さんも笑う。

「あはは。元気一杯だね。それに女の子同士で付き合っているか」

「そうでーす!かのんはりんりんとラブラブなんです」

そう言って、花音はあたしに抱き付いて来た。
いや、と言うかさっき『保留』って言ってちゃんと答えを言ってないよね?

それでラブラブか・・・・・。

頭に来た。

「離せ!ばかのん!」

「誰がばかのんよ!ま、照れているりんりんも可愛いんだけどね」

「照れてない!」

とりあえず花音は無視。
これ以上花音と話すと、完全にペースが乱れる。

あたしの胸とか変な所を勝手に触っているけど、気にしない。

・・・・・・。

ってばか!