「このやろう絶対に許さないぞ!」

「ごめんかのん!やめて!あはは!」

「りんりんのばーか!嫁にしたら絶対に動物園に入れてやる。パンダのポンくんと一緒の部屋に入れてやる!」

「誰がパンダよ!ってかポンくんて誰?ってか意味わかんないし!」

・・・・・・。

本当に意味が分からない。

花音のその想い、今のあたしには全く意味が分からないよ。

まあでも、いずれ分かる日が来るのかな?
そう思ったら何だか『人生が楽しみ』だと思う自分が現れた。

『明日がやって来るのが楽しみに思うあたし』がここに生まれた。
こんな気持ちいつ以来だろう。

なんだかあたし、幸せな人間かも。

・・・・・・・・。

いや、本音は知りたくないです。

花音が『同性愛者』で、『あたしのことが好き』っていう現実は受け入れたくないです。

あたし、花音ととは『友達』で居たし。

って言いたいけど、花音の気持ちを考えたら言えないよ・・・。

うう・・・、どうしよう。

その後はみんなと合流して、またみんなで遊んだ。
不思議と空と遊んだ日々を思い出しながら、園内を走り回るあたし達。

またジェットコースターに乗って遊んだり、空が嫌いな空中ブランコに乗ったり。

あと四人で仲良く写真を撮ったりした。
携帯電話に保存したの写真は、いつの間にか百枚を越えていた。

まあ、孝太のやつは写真に対して、凄い嫌がっていたけど。
何かトラウマでもあるのだろうか?

と言うか、こんな気持ち本当に久しぶり。

本音言えば夜まで居たかったけど、あくまで今日の本当の目的は海と孝太と打ち遂げること。
楽しいのは楽しいんだけど、ただ遊びにここに来た訳じゃない。

だからあたし達は遊園地を早めに出た。
まだまだ遊びたいと言う気持ちを抑えて、次に向かった場所は病院だ。

電車とバスに揺られて、ここにいる四人が大好きな友達の元へ向かう。

空の元へあたし達四人は歩き出す・・・・・。