すでに荒れたあたしは、簡単に暴力に走ってしまう。
暴走して、もう止まる事は出来ない。

まるで暴走するロボットみたいだ。
『人の心』はもう完全にどこかに置き去りにしてしまったあたし・・・。

最初は凄く抵抗あった空への暴行も、その時は無意識に空を殴っていた。
空を苦しませることが当たり前だったから、簡単に空を殴ってしまったし。

だから、『空が一番望んでいないこと』を無意識にあたしはやってしまった。
空もただ、あたしに『あの日のこと』を聞きたかっただけなのに。

そして『ごめんなさい』の前に空を暴行してしまったから、もうめちゃくちゃ。
本当にぐちゃぐちゃ。

言っていることと行動が本当に意味の分からないほどぐちゃぐちゃ。

ホント、あたしの聞いた人間は『何を言っているんだ?』って思われてもいいほどの、めちゃくちゃなあたしの話・・・・。

と言うかあたし、龍と健斗のことを『狂った奴等』とか『最低な奴等』とか言っているけど、人のこと言えないよね。

何より本当は『空と仲直り』したくて、謝りたくて空を呼んだのに。

・・・・・・。

って、今更そんなことを言っても、誰も信じてくれないよね。
そもそも『あたしが二人に指示されて、空をいじめていた』って言う証拠なんてないし。

『北條燐の作った妄想話だ』って言われたら話はそれまでだし。

あたしが悪いのは、何一つ変わらないし。

それにあたしの言葉、誰一人と信じてくれなかったし。

でも本当は全部、龍と健斗が悪いのに・・・・・・。

・・・・・・・・。

一番『死にたい気持ち』と戦っているのは誰だろうね。