時刻は午前十一時。
土曜日とあって、園内で一番人気のジェットコースターは二時間半待ちだ。
今日の待ち時間、かなり長いかも。
そんなジェットコースターの列に並ぶあたし達。
『待ち時間は仕方ない』と現実を飲み込み、長蛇の列で時間を潰す。
ジェットコースターはあたしも好きだから乗れたら待ち時間なんて気にしないし、みんなも一緒の考えのようだ。
大好きなジェットコースターに乗れる楽しみからか、みんなから笑顔が絶えない。
そんな長い待ち時間の中、花音は相変わらず私をからかってくる。
「結局りんりんも乗るんだ」
みんなと一緒に列に並ぶあたしは、花音から目を逸らして言葉と苛立ちぶつける。
「待ってるの暇だから。ってかさっきから気になっているけど、りんりんってパンダみたいに呼ぶな!」
「えー、可愛いじゃん!ねえ、うみちゃん?」
名前を呼ばれた川下は苦笑いを浮かべ小さく首を傾げて答える。
ってか、川下に変な質問するな。
「えー、どうだろ?私わかんないかも」
あたしは川下の姿を鼻で笑う。
「コイツの意見なんてどうでもいい」
「私もりんりんの事には口出ししたくない」
りんりん・・・。?
川下の奴、調子に乗っている。
そう感じた私は大きな声で川下に反論する。
川下にはその名前で呼ばれたくない。
「その名前で呼ぶな!」
そして直後に聞こえる花音の笑う声。
あたしをバカにした花音の笑い声。
「あはは!うみちゃんのナイスボティーブロー!」
川下がその気なら、またあたしも暴れることだって出来るし、この前の調理実習の時みたいに暴れることだって出来る。
喧嘩なら多分負けない。
けど・・・・・。
「落ち着けバカ野郎。待って話も出来ねぇのか?」
川下の彼氏に止められたら、あたしも手が出せない。
ムカつくけど、ここは我慢だ我慢。
それにあたし達は長蛇の列の中。
暴れることは許されないし、他の人に迷惑が掛かってしまう。
流石にそれくらいの常識はあたしでも持っている。
まあこの前は授業中に暴れて、すごく周りに迷惑かけたけど・・・・・。
でも苛立ちは溜まっていく一方だ。
早くジェットコースターで発散したいかも。
何よりコイツらと一緒にいるだけで落ち着かない。
不思議と『空の友達』って言葉だけで警戒してしまう。
なんだか川下と高林の存在が今は怖い。
でも今はそんな二人と喋ったり、やっぱり話す会話が尽きて黙ったり・・・・。
携帯電話を触って時間を潰したり・・・・。
そんな時間を繰り返しながら、時間を潰すあたし達。
ちょっとずつだけど、確実にジェットコースターの列も進んでいた。
だけどまだ待ち時間は一時間くらい。
まだまだ先は長い・・・。
そんな中、花音が何の前触れもなく、大切な話を持ち込んでくる。
土曜日とあって、園内で一番人気のジェットコースターは二時間半待ちだ。
今日の待ち時間、かなり長いかも。
そんなジェットコースターの列に並ぶあたし達。
『待ち時間は仕方ない』と現実を飲み込み、長蛇の列で時間を潰す。
ジェットコースターはあたしも好きだから乗れたら待ち時間なんて気にしないし、みんなも一緒の考えのようだ。
大好きなジェットコースターに乗れる楽しみからか、みんなから笑顔が絶えない。
そんな長い待ち時間の中、花音は相変わらず私をからかってくる。
「結局りんりんも乗るんだ」
みんなと一緒に列に並ぶあたしは、花音から目を逸らして言葉と苛立ちぶつける。
「待ってるの暇だから。ってかさっきから気になっているけど、りんりんってパンダみたいに呼ぶな!」
「えー、可愛いじゃん!ねえ、うみちゃん?」
名前を呼ばれた川下は苦笑いを浮かべ小さく首を傾げて答える。
ってか、川下に変な質問するな。
「えー、どうだろ?私わかんないかも」
あたしは川下の姿を鼻で笑う。
「コイツの意見なんてどうでもいい」
「私もりんりんの事には口出ししたくない」
りんりん・・・。?
川下の奴、調子に乗っている。
そう感じた私は大きな声で川下に反論する。
川下にはその名前で呼ばれたくない。
「その名前で呼ぶな!」
そして直後に聞こえる花音の笑う声。
あたしをバカにした花音の笑い声。
「あはは!うみちゃんのナイスボティーブロー!」
川下がその気なら、またあたしも暴れることだって出来るし、この前の調理実習の時みたいに暴れることだって出来る。
喧嘩なら多分負けない。
けど・・・・・。
「落ち着けバカ野郎。待って話も出来ねぇのか?」
川下の彼氏に止められたら、あたしも手が出せない。
ムカつくけど、ここは我慢だ我慢。
それにあたし達は長蛇の列の中。
暴れることは許されないし、他の人に迷惑が掛かってしまう。
流石にそれくらいの常識はあたしでも持っている。
まあこの前は授業中に暴れて、すごく周りに迷惑かけたけど・・・・・。
でも苛立ちは溜まっていく一方だ。
早くジェットコースターで発散したいかも。
何よりコイツらと一緒にいるだけで落ち着かない。
不思議と『空の友達』って言葉だけで警戒してしまう。
なんだか川下と高林の存在が今は怖い。
でも今はそんな二人と喋ったり、やっぱり話す会話が尽きて黙ったり・・・・。
携帯電話を触って時間を潰したり・・・・。
そんな時間を繰り返しながら、時間を潰すあたし達。
ちょっとずつだけど、確実にジェットコースターの列も進んでいた。
だけどまだ待ち時間は一時間くらい。
まだまだ先は長い・・・。
そんな中、花音が何の前触れもなく、大切な話を持ち込んでくる。