電車とバスに揺られて約一時間。
着いたのはスペインをモチーフにした遊園地だ。
花音と何度も訪れている大好きな場所。
そして一度だけ空も一緒にここで遊んだっけ。
それは今年の夏休みのこと。
まあでも空のやつ、『高所恐怖症』だったから空中ブランコに乗せた後から大変なことになっちゃったけどね。
あの日は本当にひどいことをしてしまったと後悔・・・・・。
今日は土曜日だから遊園地内は人が多い。
家族連れや、あたし達のように友達同士で遊びに来ている人達。
とにかく周囲は人だらけ。
そんな人ごみの中、あたしと花音は待ち合わせしている人物の姿を探した。
携帯電話で連絡したら、『ゲート前の噴水近くにいるから来てくれ』ってさ。
まあ、本音を言うと会いたくないけど・・・。
今更帰るわけにはいかないし。
・・・・・・・。
「おう。マジで来たぞ」
そう言ってあたし達の存在に気が付いたのは、大きな体の高林孝太(タカバヤシ コウタ)。
かなり友達想いの奴。
それと川下海(カワシタ ウミ)の姿もある。
あたし達の存在に気がついているのか、気がついていないのかはわからないけど、不機嫌な顔で携帯電話を触っている。
そう言えば確か二人、付き合ったんだっけ。
まあどうでもいいけど。
そんな高林の声に、花音が反応する。
「やっほー!来たよ!何して遊ぶ?」
携帯電話からあたし達に視線を変えた川下が答える。
「うっし、ジェットコースターに乗ろう!」
「おっジェットコースターいいねぇ!りんりんは?」
花音の『りんりん』と言う言葉が気に入らないが、今は無視だ。
と言うか花音、毎日のようにあたしを呼ぶ名前を変えてるし。
この前は『りんか』って呼んでもう別の人になっていたし・・・・。
ホント、花音は『毎日変なことばっか考えているんだな』って思わされる。
まあ本人が楽しそうだから別にいいんだけど。
そんなことを心に思いながら、あたしは花音の質問に答える。
「あたしはいい。下で待っている」
ジェットコースターは好き。
でも川下と一緒に乗りたくない。
それが本音なのに、花音は意味のわからないテンションであたしをからかう。
「あー、分かった!ジェットコースターが怖いんだ!りんりんマジかわいいんだけど!」
・・・・・うぜ。
着いたのはスペインをモチーフにした遊園地だ。
花音と何度も訪れている大好きな場所。
そして一度だけ空も一緒にここで遊んだっけ。
それは今年の夏休みのこと。
まあでも空のやつ、『高所恐怖症』だったから空中ブランコに乗せた後から大変なことになっちゃったけどね。
あの日は本当にひどいことをしてしまったと後悔・・・・・。
今日は土曜日だから遊園地内は人が多い。
家族連れや、あたし達のように友達同士で遊びに来ている人達。
とにかく周囲は人だらけ。
そんな人ごみの中、あたしと花音は待ち合わせしている人物の姿を探した。
携帯電話で連絡したら、『ゲート前の噴水近くにいるから来てくれ』ってさ。
まあ、本音を言うと会いたくないけど・・・。
今更帰るわけにはいかないし。
・・・・・・・。
「おう。マジで来たぞ」
そう言ってあたし達の存在に気が付いたのは、大きな体の高林孝太(タカバヤシ コウタ)。
かなり友達想いの奴。
それと川下海(カワシタ ウミ)の姿もある。
あたし達の存在に気がついているのか、気がついていないのかはわからないけど、不機嫌な顔で携帯電話を触っている。
そう言えば確か二人、付き合ったんだっけ。
まあどうでもいいけど。
そんな高林の声に、花音が反応する。
「やっほー!来たよ!何して遊ぶ?」
携帯電話からあたし達に視線を変えた川下が答える。
「うっし、ジェットコースターに乗ろう!」
「おっジェットコースターいいねぇ!りんりんは?」
花音の『りんりん』と言う言葉が気に入らないが、今は無視だ。
と言うか花音、毎日のようにあたしを呼ぶ名前を変えてるし。
この前は『りんか』って呼んでもう別の人になっていたし・・・・。
ホント、花音は『毎日変なことばっか考えているんだな』って思わされる。
まあ本人が楽しそうだから別にいいんだけど。
そんなことを心に思いながら、あたしは花音の質問に答える。
「あたしはいい。下で待っている」
ジェットコースターは好き。
でも川下と一緒に乗りたくない。
それが本音なのに、花音は意味のわからないテンションであたしをからかう。
「あー、分かった!ジェットコースターが怖いんだ!りんりんマジかわいいんだけど!」
・・・・・うぜ。