孝太くんと私は立ち上がった。
お互いの制服に付いた汚れを払う。

「帰ろうぜ。お前の案、俺も協力するからよ。明日から大変なんだからよ」

大変?

そうかな?

「私は明日は楽しみだよ!だって孝太くんがいるじゃんか」

私は一度微笑むと続ける。

『私はここにいるよ』とでも世界に訴えるように大きな声で叫ぶ。

「私、今ならなんでもできるよ!どんな状況に出会しても、絶対に負けない!」

その私の言葉に孝太くんは小さく微笑む。

「海らしいな。どこまでも真っ直ぐで、広い心を持った海らしいな」

そう言ってくれると、すごく嬉しい!

「えへへ」

川下海。それは私の名前だ。
逃げることが嫌いな、一人の女の子の名前。

そんな私は『明日も元気に生きよう』と心に決めた。

『明日が楽しみだなって思える明日にしたいな』って。

そして、『私の仲間が幸せになれる未来』を願って・・・・。

みんな笑える明日にしたいなって・・・・

素直に、私はそう思いました。