「とりあえず俺らも頑張ろうぜ。あと北條に連絡するなら言えよ。俺も側にいてあげるからよ」

北條に連絡するなら言えよ。

それってつまり・・・・。

「私の案受けてくれるの?」

孝太くんは小さく頷いてまた笑う。

「何事もやってみないと分からないだろ?何事もやる前から否定していたら、物事って一生解決しないし」

つまり、『孝太くんも手伝ってくれる』ってことだ。
『大喧嘩した北條燐と友達になるのを手伝ってくれる』って意味だ。

ホントに、やっぱり孝太くんは便りになる。

「ありがとう!孝太くん」

嬉しさのあまり、私は孝太くんに飛び付いた。

本当に嬉しい。

一方の孝太くんは私の想定してない行動に耐えきれず、地面に転倒してしまった。

そして背中を地面に打ち付けて倒れる孝太くんの上に股がる私。

「おい!バカ野郎!・・・・って痛ってー!」

そんな悲鳴を上げる孝太くんに私は思いきって自分の気持ちを伝えてみた。

嘘のない私の素直な孝太くんへの気持ち。

今なら何も怖くない!