「お前は、立派な空の親友だよ」

「は?何を」

「その台詞、空の前で言ってみろ。それ言ったらアイツ、嬉しすぎて泣くぞ」

「何を意味のわからないことを・・・・」

まだ私は言葉の途中だと言うのに、孝太くん急に私に抱きしめてくる。

とても大きな体の孝太くんに抱きしめられる私は当然驚く。

って・・・・え?

孝太くん?

「ちょ!孝太くん!」

「お前は『ありのまま』でいい。そしてその『ありのままの自分』を周囲に見てもらえ。もちろん空にもな。お前はそれで、『充分頑張った』って言える」

・・・・・・。

それ、本当にそうかな?

私が『頑張った』って過大評価じゃないかな?

「で、でも私。本当に何もしてあげられなかったって言うか」

そうだ。
何度も何度も何度も私は言っているけど、その事実だけは変わらない。

私は空ちゃんの力になれなかったの事実。

・・・・・・・。

・・・・なのに、孝太くんは私の言葉全否定してくる。

私のために、孝太くんは本気で怒ってくる。