お姉ちゃんの仕事の時間まで楽しくたこ焼きパーティーで盛り上がり、私はたくさん大好物のたこ焼きを食べた。
みんなで食べるたこ焼きは何故かいつもより美味しいと感じた。

そしてその後はすぐに孝太くんに電話を入れた。
ちなみに電話の内容は、『今からでも空ちゃんの所に行こう』って言う私の提案。

やっぱり少し躊躇っていた孝太くんだけど、『空ちゃんを支えられるのは私達しかいない』と私は言ったら、孝太くんも納得してくれた。

そして小さな声で、『病院で待っている』って孝太くんは言ってくれた。
その声を聞けて、私はすごく嬉しかった。

だから私はお姉ちゃんが家を出ると同時に、私も家を出た。
そして私は自分の自転車に跨がり、病院へ急いだ。

空ちゃんが入院する病院は意外と近い。

そう言えば私、制服のままだ。
久しぶりの自転車だし、何だか風が強く感じて寒い。

もっと暖かい服装に着替えてきた方が良かったかも。
風邪引いちゃう・・・。

そうやって制服で来た事を後悔しながら、自転車をこいで約十分。
目的地の病院に着いた。

病院内の駐輪場に自転車を止めると、私は病院内に入っていく。
時間は夜の七時だから、病院のロビーには殆ど人はいない。

孝太くんは・・・・、まだ着いていないみたいだ。
どこを見渡しても孝太くんの姿はないし、孝太くんがいつも乗っている自転車はなかった。

もう少し時間が掛かるのだろう。

・・・・・・。