結局空ちゃんの病院には向かわずに、私は本当に家に帰ってしまった。
理由はただ単に空ちゃんに会わせる顔がないと思ったから。
私なんかじゃ、空ちゃんに会う資格なんてないと感じたから。
だから私は自分の家の扉を空ける。
『ただいま』すら言わずに、リビングにいる家族に顔を合わせずににそのまま部屋に向かおうかと思った。
今日はもう外に出ることはないだろうし、部屋にこもろうと心の中で決めた私。
・・・・・・。
でもいつも明るい私の妹は、それを許してはくれない。
「海おねぇちゃんおかえり!」
「ちょ、凪!うわぁ!」
理不尽に、どこで覚えたのか知らないタックルをしてくる私の妹。
小学三年生と体は小さいのに、パワーだけは有り余っている妹の凪(ナギ)。
そんな凪にタックルをされて、私は体制を崩した。
そしてそのまま壁に頭と体を勢いよくぶつけてしまう。
それとタックルをしてくる凪の頭が私の顔に直撃したから、頭と体と同時に顔も滅茶苦茶痛い・・・・・。
「いたた・・・・。って血?うわ、鼻血?」
そしていつの間にか、手には真っ赤な私の鼻血。
と言うか、制服のワイシャツにも鼻血が付いちゃっているし・・・・・。
最悪かも。
ってか結構出血してるし・・・・。
でも最悪な災難はまだまだ続く。
お姉ちゃんになぜか私が怒られる。
「こら海!何やってるのさ」
その声ははリビングから聞こえた。
大きく聞き取りやすい私のお姉ちゃんの声。
怒らすとめんどくさい、優しい直美(ナオミ)お姉ちゃんの声。
その声に怯えた私は、すぐに謝る。
「ご、ごめんなさい!ってかなんで私が怒られるの?」
私が疑問を口にした直後、そのお姉ちゃんが私の前に現れた。
本当に私が悪いと思っているのか、何故だか私を睨み付けている。
と言うか私、ただ凪にタックルされただけなのに。
この光景、週に三回はあるのに。
ってか直美お姉ちゃん。
私を睨み付ける前に、やることあるでしょうが!
「お姉ちゃんティッシュ!」
「なんで?」
私の言葉に、お姉ちゃんは何故だか首を傾げた。
その姿、頭にきた!
「鼻血!見てわかんないの?」
私がそう訴えても、お姉ちゃんは呆れた顔で大きなため息を吐くだけ・・・・。
本当にふざけやがって。
「ため息吐くな!ってか凪も離れて!」
「嫌だ。海おねえちゃんいいにおいする」
コイツら、頭おかしんじゃないの?
なんで私を助けずに敵のように接してくるの?
私、何か悪いことしましたか?
そう自分の唯一の家族に向けて心の声呟くと、私は自力で立ち上がった。
凪を振り払い、自分でリビングに置かれたティッシュに手をつける。
ってか結局お姉ちゃん、ティッシュくれなかったし・・・・。
凪も知らない顔してリビングに戻っちゃうし・・・・。
本当に飽きない私の姉妹だといつも思う。
理由はただ単に空ちゃんに会わせる顔がないと思ったから。
私なんかじゃ、空ちゃんに会う資格なんてないと感じたから。
だから私は自分の家の扉を空ける。
『ただいま』すら言わずに、リビングにいる家族に顔を合わせずににそのまま部屋に向かおうかと思った。
今日はもう外に出ることはないだろうし、部屋にこもろうと心の中で決めた私。
・・・・・・。
でもいつも明るい私の妹は、それを許してはくれない。
「海おねぇちゃんおかえり!」
「ちょ、凪!うわぁ!」
理不尽に、どこで覚えたのか知らないタックルをしてくる私の妹。
小学三年生と体は小さいのに、パワーだけは有り余っている妹の凪(ナギ)。
そんな凪にタックルをされて、私は体制を崩した。
そしてそのまま壁に頭と体を勢いよくぶつけてしまう。
それとタックルをしてくる凪の頭が私の顔に直撃したから、頭と体と同時に顔も滅茶苦茶痛い・・・・・。
「いたた・・・・。って血?うわ、鼻血?」
そしていつの間にか、手には真っ赤な私の鼻血。
と言うか、制服のワイシャツにも鼻血が付いちゃっているし・・・・・。
最悪かも。
ってか結構出血してるし・・・・。
でも最悪な災難はまだまだ続く。
お姉ちゃんになぜか私が怒られる。
「こら海!何やってるのさ」
その声ははリビングから聞こえた。
大きく聞き取りやすい私のお姉ちゃんの声。
怒らすとめんどくさい、優しい直美(ナオミ)お姉ちゃんの声。
その声に怯えた私は、すぐに謝る。
「ご、ごめんなさい!ってかなんで私が怒られるの?」
私が疑問を口にした直後、そのお姉ちゃんが私の前に現れた。
本当に私が悪いと思っているのか、何故だか私を睨み付けている。
と言うか私、ただ凪にタックルされただけなのに。
この光景、週に三回はあるのに。
ってか直美お姉ちゃん。
私を睨み付ける前に、やることあるでしょうが!
「お姉ちゃんティッシュ!」
「なんで?」
私の言葉に、お姉ちゃんは何故だか首を傾げた。
その姿、頭にきた!
「鼻血!見てわかんないの?」
私がそう訴えても、お姉ちゃんは呆れた顔で大きなため息を吐くだけ・・・・。
本当にふざけやがって。
「ため息吐くな!ってか凪も離れて!」
「嫌だ。海おねえちゃんいいにおいする」
コイツら、頭おかしんじゃないの?
なんで私を助けずに敵のように接してくるの?
私、何か悪いことしましたか?
そう自分の唯一の家族に向けて心の声呟くと、私は自力で立ち上がった。
凪を振り払い、自分でリビングに置かれたティッシュに手をつける。
ってか結局お姉ちゃん、ティッシュくれなかったし・・・・。
凪も知らない顔してリビングに戻っちゃうし・・・・。
本当に飽きない私の姉妹だといつも思う。