昔は女の子以上に可愛かった孝太くん。
多分女の子を差し置いて、クラスで一番可愛かったんじゃなかったかな?
体格も今と違って小柄だし、服装も女の子ぽかったし。
まあでもそのせいで、孝太くんも酷い目にあっていたけどね。
『男のくせに女々し』いと言う理由で、男子から毎日いじめられていたし。
でも孝太くん、男子からはいじめられていたけど、実は女子からはスゴい人気があった。
まるでクラスの王子様みたいな女子からの扱い。
だからその孝太くん巡って、影では酷い女子達の戦いがあったのだ。
女子のグループに耳を傾けると、とても小学生とは思えない言葉が飛び交っていた。
今思い出しても、ゾッとするような女子小学生の話の内容・・・・。
その現実を、孝太くんは知らない・・・・・。
そしてその孝太くんと昔から距離が近い女の私は、常に女子から嫌われていた。
『孝太くんに近づくな』とか、影では毎日私も酷いことを言われていたっけ。
クラスの女子に呼び出されて、私も影でいじめられていたのは、ある意味いい経験だ。
そのおかげでいじめに耐性がついて、少しはメンタルも強くなったし。
今も北條にいじめられているけど、なんとか堪えられているし。
と言うかその過去、懐かしいな。
私はただ当時の孝太くんが本当に『女の子』だと思って声を掛けただけなのに。
小学一年生の時に出会ってから、六年生になるまで孝太くんのことを女の子だと勘違いしていた私だし。
孝太くんは『実は男の子でした』って知ったときは、かなり動揺したし、
告白されたときは、冗談かと思ったし。
孝太くんも私に告白してから急に男らしくなっちゃったし・・・・。
・・・・・・。
と言うか私、何か孝太くんに言ったかな?
私、全然覚えてないんだけど・・・・。
まあでも、孝太くんが男らしくなったと同時に、私へのいじめはなくなったけどね。
『女の子みたいで可愛い』が孝太くんのチャームポイントだったのに、急に孝太くんが汗臭い男らしくなったから、女子達から逆に嫌われていたし。
今でも実は孝太くんは色んな人に嫌われていたりするし・・・・・・。
だからこそ、私の口から『私は孝太くん以外の友達がいない』って言えるわけがない。
本当の理由を言ったら、優しい孝太くんは『自分のせいで海を苦しめている』と思ってしまうと私は感じたから。
現に孝太くんをきっかけに、私は小学生の時もいじめられていたし。
そしてそんな孝太くんの知らない過去を言いたくないから、私は曖昧に答える。
孝太くんから目を逸らして答える。
「仕方ないよ。私、女子達から嫌われていたし」
「なんで?」
「なんでって・・・・なんでだろうね?あはは」
「は?」
言葉を濁しても、孝太くんは私から視線を逸らさない。
心配そうな表情を私に見せている。
どうやら孝太くん、どうしても『私が女子から嫌われていた理由』を知りたいみたいだ。
孝太くんの中の、『私を守ろうとする正義感』が発動したみたい。
でも、私は絶対に言うもんか。
言いたくないから、私はまたいつものように孝太くんに『喧嘩』を売ってしまう。
結局、これが一番落ち着く。
多分女の子を差し置いて、クラスで一番可愛かったんじゃなかったかな?
体格も今と違って小柄だし、服装も女の子ぽかったし。
まあでもそのせいで、孝太くんも酷い目にあっていたけどね。
『男のくせに女々し』いと言う理由で、男子から毎日いじめられていたし。
でも孝太くん、男子からはいじめられていたけど、実は女子からはスゴい人気があった。
まるでクラスの王子様みたいな女子からの扱い。
だからその孝太くん巡って、影では酷い女子達の戦いがあったのだ。
女子のグループに耳を傾けると、とても小学生とは思えない言葉が飛び交っていた。
今思い出しても、ゾッとするような女子小学生の話の内容・・・・。
その現実を、孝太くんは知らない・・・・・。
そしてその孝太くんと昔から距離が近い女の私は、常に女子から嫌われていた。
『孝太くんに近づくな』とか、影では毎日私も酷いことを言われていたっけ。
クラスの女子に呼び出されて、私も影でいじめられていたのは、ある意味いい経験だ。
そのおかげでいじめに耐性がついて、少しはメンタルも強くなったし。
今も北條にいじめられているけど、なんとか堪えられているし。
と言うかその過去、懐かしいな。
私はただ当時の孝太くんが本当に『女の子』だと思って声を掛けただけなのに。
小学一年生の時に出会ってから、六年生になるまで孝太くんのことを女の子だと勘違いしていた私だし。
孝太くんは『実は男の子でした』って知ったときは、かなり動揺したし、
告白されたときは、冗談かと思ったし。
孝太くんも私に告白してから急に男らしくなっちゃったし・・・・。
・・・・・・。
と言うか私、何か孝太くんに言ったかな?
私、全然覚えてないんだけど・・・・。
まあでも、孝太くんが男らしくなったと同時に、私へのいじめはなくなったけどね。
『女の子みたいで可愛い』が孝太くんのチャームポイントだったのに、急に孝太くんが汗臭い男らしくなったから、女子達から逆に嫌われていたし。
今でも実は孝太くんは色んな人に嫌われていたりするし・・・・・・。
だからこそ、私の口から『私は孝太くん以外の友達がいない』って言えるわけがない。
本当の理由を言ったら、優しい孝太くんは『自分のせいで海を苦しめている』と思ってしまうと私は感じたから。
現に孝太くんをきっかけに、私は小学生の時もいじめられていたし。
そしてそんな孝太くんの知らない過去を言いたくないから、私は曖昧に答える。
孝太くんから目を逸らして答える。
「仕方ないよ。私、女子達から嫌われていたし」
「なんで?」
「なんでって・・・・なんでだろうね?あはは」
「は?」
言葉を濁しても、孝太くんは私から視線を逸らさない。
心配そうな表情を私に見せている。
どうやら孝太くん、どうしても『私が女子から嫌われていた理由』を知りたいみたいだ。
孝太くんの中の、『私を守ろうとする正義感』が発動したみたい。
でも、私は絶対に言うもんか。
言いたくないから、私はまたいつものように孝太くんに『喧嘩』を売ってしまう。
結局、これが一番落ち着く。