最悪な日から翌日の朝。
私、川下海(カワシタ ウミ)は朝食を食べずに家の玄関に向かった。
向かう先はもちろん学校だ。
今日は月曜日だから、嫌でもその場所に足を運んで、嫌でも勉強をしなきゃならない。
誰も空ちゃんの側にいることすら、認めてくれない。
友達が自殺しようとして意識不明だと言うのに、こんな状況で『勉強しろ』とか意味わかんないし。
素直な気持ちを大人にぶつけたら、鼻で笑われるだろうし。
でもそんな私を慰めてくれる友達もいる。
私の大好きな友達。
「おう。シケタ顔してんな」
学校に向かうため、いつもの学校の制服を着て家の玄関を開けると、大好きな幼馴染みが私を見て小さく微笑んでいた。
大きな体の、少しかわいい顔立ちの男の子。
名前は高林孝太(タカバヤシ コウタ)くん。
「孝太くん?なんでここに?痛っ」
頭を叩かれた。
軽くだけど。
「一緒に学校に行こうぜ。俺も今は一人で登校したい気分じゃねえ」
そう言って、孝太くんは私から目を逸らした。
その目はいつもの孝太くんの目ではなく、どこか魂の抜けてしまったような寂しい目。
とても悔しそうな孝太くんの横顔。
まあでも、孝太くんも普通じゃないよね。
私もそうだけど、空ちゃんを助けられなかったから気が落ち込んで当たり前だよね。
何より空ちゃんの本当の気持ち、何一つ分かってあげられなかったし。
ホント、最悪な気分・・・。
私、川下海(カワシタ ウミ)は朝食を食べずに家の玄関に向かった。
向かう先はもちろん学校だ。
今日は月曜日だから、嫌でもその場所に足を運んで、嫌でも勉強をしなきゃならない。
誰も空ちゃんの側にいることすら、認めてくれない。
友達が自殺しようとして意識不明だと言うのに、こんな状況で『勉強しろ』とか意味わかんないし。
素直な気持ちを大人にぶつけたら、鼻で笑われるだろうし。
でもそんな私を慰めてくれる友達もいる。
私の大好きな友達。
「おう。シケタ顔してんな」
学校に向かうため、いつもの学校の制服を着て家の玄関を開けると、大好きな幼馴染みが私を見て小さく微笑んでいた。
大きな体の、少しかわいい顔立ちの男の子。
名前は高林孝太(タカバヤシ コウタ)くん。
「孝太くん?なんでここに?痛っ」
頭を叩かれた。
軽くだけど。
「一緒に学校に行こうぜ。俺も今は一人で登校したい気分じゃねえ」
そう言って、孝太くんは私から目を逸らした。
その目はいつもの孝太くんの目ではなく、どこか魂の抜けてしまったような寂しい目。
とても悔しそうな孝太くんの横顔。
まあでも、孝太くんも普通じゃないよね。
私もそうだけど、空ちゃんを助けられなかったから気が落ち込んで当たり前だよね。
何より空ちゃんの本当の気持ち、何一つ分かってあげられなかったし。
ホント、最悪な気分・・・。