こうして孝太くんと海ちゃんのクリスマスは寂しく計画が立てられた。
孝太くんが真奈美さんのお店で働くって言った以上、海ちゃんの夢は実現しないし。
何だか残念そうな海ちゃん・・・。
だけど突然、真奈美さんは先程の自分の言葉を撤回する。
首を横に振って、苦笑いを見せる優しい真奈美さん。
「ううん。ごめんごめん。やっぱり今の話忘れて。その代わりに、席は用意しとくから」
「ど、どういうことですか?」
動揺する海ちゃんの声に真奈美さんは答える。
「私の店、クリスマスはカップル専用メニューやるんだ。だから『お客さん』として二人に来てもらおうかなって。そして『婚約』してもらうかなって」
「こ、こんやく!?」
婚約と言う言葉に動揺を隠せない海ちゃん。
真奈美さんも流石に話が進み過ぎだと思ったけど・・・・。
「別に良いじゃん、ゴリラとタコの婚約。ねぇ?さっきから黙っている空ちゃん?」
突然真奈美さんに名前を呼ばれて、少し驚く私。
なんて答えようか迷ったけど・・・・。
今は真奈美さんの味方になってみよう。
焦る海ちゃんの姿を見るのは、少し気分が良い。
「あー、はい。スッゴくお似合いだと思います。子供も見てみたいです」
「だってさ。二人とも」
私の『子供が見てみたい』と言う言葉について考える孝太くんと海ちゃん。
相変わらずお互いの顔は真っ赤に染まっている。
「足が八本生えたゴリラか。それはマジで嫌なんで海との婚約は遠慮します。席も要らないっす」
孝太くんの言葉に顔を赤く染めた海ちゃんも同情する。
「そ、そうです!ムキムキのタコなんて見たくないし・・・・・」
その否定的な二人の曖昧な言葉に真奈美さんは小さく息を吐いた。
「素直じゃないな。もう」
本当に、素直じゃない二人だと私も思う。
お互いに好きって分かっているんだったら、後は想いを伝えたら良いはずなのに。
想いを伝えるだけって、結構簡単かもしれないのに。
・・・・・・。
まあ、一番素直じゃないのは私だよね。
今からの『自分の行動』を何一つ伝えてないし。
今日ずっとみんなに嘘ついている私だし。
孝太くんが真奈美さんのお店で働くって言った以上、海ちゃんの夢は実現しないし。
何だか残念そうな海ちゃん・・・。
だけど突然、真奈美さんは先程の自分の言葉を撤回する。
首を横に振って、苦笑いを見せる優しい真奈美さん。
「ううん。ごめんごめん。やっぱり今の話忘れて。その代わりに、席は用意しとくから」
「ど、どういうことですか?」
動揺する海ちゃんの声に真奈美さんは答える。
「私の店、クリスマスはカップル専用メニューやるんだ。だから『お客さん』として二人に来てもらおうかなって。そして『婚約』してもらうかなって」
「こ、こんやく!?」
婚約と言う言葉に動揺を隠せない海ちゃん。
真奈美さんも流石に話が進み過ぎだと思ったけど・・・・。
「別に良いじゃん、ゴリラとタコの婚約。ねぇ?さっきから黙っている空ちゃん?」
突然真奈美さんに名前を呼ばれて、少し驚く私。
なんて答えようか迷ったけど・・・・。
今は真奈美さんの味方になってみよう。
焦る海ちゃんの姿を見るのは、少し気分が良い。
「あー、はい。スッゴくお似合いだと思います。子供も見てみたいです」
「だってさ。二人とも」
私の『子供が見てみたい』と言う言葉について考える孝太くんと海ちゃん。
相変わらずお互いの顔は真っ赤に染まっている。
「足が八本生えたゴリラか。それはマジで嫌なんで海との婚約は遠慮します。席も要らないっす」
孝太くんの言葉に顔を赤く染めた海ちゃんも同情する。
「そ、そうです!ムキムキのタコなんて見たくないし・・・・・」
その否定的な二人の曖昧な言葉に真奈美さんは小さく息を吐いた。
「素直じゃないな。もう」
本当に、素直じゃない二人だと私も思う。
お互いに好きって分かっているんだったら、後は想いを伝えたら良いはずなのに。
想いを伝えるだけって、結構簡単かもしれないのに。
・・・・・・。
まあ、一番素直じゃないのは私だよね。
今からの『自分の行動』を何一つ伝えてないし。
今日ずっとみんなに嘘ついている私だし。