「嫌だ。ひとりぼっちは、もう嫌です・・・・」
その私の声に、誠也さんは優しく微笑む。
「そうだよな。だったら、まずは自分が頑張らないと。ダメだと思う自分に勇気を出さないと。それに必ず空ちゃんの味方になってくれる人はいるからさ。空ちゃんは手を差し出してくれた人の力を借りて、また立ち上がればいい。まずはそこから。いきなり自力で立ち上がれとは言えないけど、誰かの力を借りたら空ちゃん自身も頑張れるんじゃないの?勇気を出して、みんなと頑張ろう」
自分の力じゃなくてみんなの力を借りて立ち上がる。
それってつまり、手を差し出してくれた真奈美さんや海ちゃんに孝太くんと一緒に頑張るか・・・・。
・・・・出来るかな?
「難しいかな?」
曖昧な表情を見せていたら、誠也さんからそんな言葉が聞こえたから私は小さく頷いた。
理由は、意地っ張りでバカな私がいるから。
みんなを信用していない訳じゃないけど・・・・・。
みんなのことが大好きなんだけど・・・・・・。
・・・・・・。
もう自分でも分からないや。
「そう。だったらこんな所にいるより、早く目的地に行ってきたら?真奈美、みんな揃ったんだろ?」
突然の誠也さんのよくわからない問い掛けに、真奈美さんが答える。
「うーん、そうだね。『お兄が生きている』って分かったし」
そう言った真奈美さんは、下を向く私の腕を引っ張った。
同時にここにいるみんなに笑顔を見せる。
「ってな訳で空ちゃんを連行します。目的地は私の家!孝太くんと海ちゃんも一緒に行くよ! 」
「えっと、真奈美さん?」
私の声に動じず、真奈美さんは兄の誠也さんに手を振ると部屋から出て行った。
海ちゃんも孝太くんも一緒に部屋を後にする。
ってか『真奈美さんの家に行く』って、何をするんだろう?
全く検討も付かないんですけど・・・・・。
こうして誠也さんの病院を後にして、私達が向かったのは真奈美さんと誠也さんの家。
初めて入る二階建ての一軒家の田中家の家。
・・・・・・。
ってなんで?
なんで誠也さんの家?
どう言う事?
・・・・・・。
え?
その私の声に、誠也さんは優しく微笑む。
「そうだよな。だったら、まずは自分が頑張らないと。ダメだと思う自分に勇気を出さないと。それに必ず空ちゃんの味方になってくれる人はいるからさ。空ちゃんは手を差し出してくれた人の力を借りて、また立ち上がればいい。まずはそこから。いきなり自力で立ち上がれとは言えないけど、誰かの力を借りたら空ちゃん自身も頑張れるんじゃないの?勇気を出して、みんなと頑張ろう」
自分の力じゃなくてみんなの力を借りて立ち上がる。
それってつまり、手を差し出してくれた真奈美さんや海ちゃんに孝太くんと一緒に頑張るか・・・・。
・・・・出来るかな?
「難しいかな?」
曖昧な表情を見せていたら、誠也さんからそんな言葉が聞こえたから私は小さく頷いた。
理由は、意地っ張りでバカな私がいるから。
みんなを信用していない訳じゃないけど・・・・・。
みんなのことが大好きなんだけど・・・・・・。
・・・・・・。
もう自分でも分からないや。
「そう。だったらこんな所にいるより、早く目的地に行ってきたら?真奈美、みんな揃ったんだろ?」
突然の誠也さんのよくわからない問い掛けに、真奈美さんが答える。
「うーん、そうだね。『お兄が生きている』って分かったし」
そう言った真奈美さんは、下を向く私の腕を引っ張った。
同時にここにいるみんなに笑顔を見せる。
「ってな訳で空ちゃんを連行します。目的地は私の家!孝太くんと海ちゃんも一緒に行くよ! 」
「えっと、真奈美さん?」
私の声に動じず、真奈美さんは兄の誠也さんに手を振ると部屋から出て行った。
海ちゃんも孝太くんも一緒に部屋を後にする。
ってか『真奈美さんの家に行く』って、何をするんだろう?
全く検討も付かないんですけど・・・・・。
こうして誠也さんの病院を後にして、私達が向かったのは真奈美さんと誠也さんの家。
初めて入る二階建ての一軒家の田中家の家。
・・・・・・。
ってなんで?
なんで誠也さんの家?
どう言う事?
・・・・・・。
え?