そしていつの間にか、すべて服を脱がされて、私は家の風呂場に連れて込まれた。
お風呂場には何も着ていない裸の私と、その私を見て不気味に笑う真奈美さん。

何故だかお風呂場の鍵は閉められる。

・・・・・・。

私をお風呂場に連れ込んだ真奈美さんの手には、持参したハサミとクシがあった。
その姿はまるで美容師さんみたいだ。

そして真奈美さんは、おばあちゃんに訳の分からない許可を貰おうとする。

「キヨさん!空ちゃんのボサボサの髪、切っても良いですか?」

「構わん。好きにしなさい」

扉越しに聞こえたおばあちゃんの即答の声。
おばあちゃんおかしい。

そんな二人のやり取りに恐怖を覚えた私は、お風呂場で暴れてみた。

と言うか真奈美さん、髪を切るってどう言うこと?

「ちょっと、真奈美さん」

「もう動かないで!」

ハサミを持つ真奈美さんから逃げようと、私は風呂場から逃げようと試みる。
お風呂場の乾いたタイルの上を走って逃げようとするけど・・・・・。

またすぐに真奈美さんに捕まってしまった。
お風呂場には鍵が掛けられたし、真奈美さんに腕を捕まれて私は逃げられない。
でも私、抵抗は続けていた。
腕を掴む真奈美さんの手を振りほどこうとする。

「離してください!私に構わないでください!」

一方の真奈美さんは、私を見て苦笑い。

「なんで空ちゃんはそんなこと言うのさ!ほら、私のお兄だよ!空ちゃんの大好きな誠也さんに会いに行くんだよ!だからそんな姿でお兄に会いに行ったら、流石の空ちゃんも嫌われるでしょ?」

「知らないです放っておいてください!私、生きていても意味なんです!」

ついとっさに出てしまった私の本音。
ずっとみんなに隠していた私の心の声。

そんな私の心の声に反応した真奈美さんは私を背後から取り押さえ、まるで人質のように真奈美さんは私にハサミの刃を私に向けた。
大きく開いた切れ味の良さそうなハサミの刃は、私の頬に今にも当たりそう。

そして、聞こえる真奈美さんの怒った声・・・・・。