再び電話が鳴り響いた。
お店の子機が鳴っているから、再びおばあちゃんは電話に出る。
「はい、はい。わかったすぐに行く」
そう短く返したおばあちゃんは電話を切ると、私と真奈美さんの方へ振り向く。
「真奈美、悪いが空を連れて『津崎総合病院』まで行ってくれ。アタシは寿司を届けてから後を追う。先方にも連絡を入れやんといかん」
真奈美さんは私と違って強い人だ。
おばあちゃんのその言葉に、真っ青な顔から一転、強気な表情でおばあちゃんの言葉に頷いていた。
すぐに席から立ち上がると、私の手を握ってくれる。
「行こ!空ちゃん」
真奈美さんは私に『笑顔』を見せると続ける。
「大丈夫!お兄も将大さんも多分平気だよ!絶対に!」
絶対に。私もそうだと信じたい。
「は、はい・・・・」
でも今の私は力ない返事を返すので精一杯。
現状を拒否する私の体は、スゴく重い。
・・・・・・。
こうして真奈美さんに優しく手を引かれて、私はお店を飛び出す。
深夜の街を走るタクシーを捕まえて、目的地である『津崎総合病院』と言う病院へ向かった。
不安な気持ちに押し潰されながら、光のない深夜の街をタクシーで走っていく。
そしてその頃から私の記憶は殆どない。
ただただ絶望に染まって、生きる希望を失っていく私。
なんでこんな事になってしまったんだろうって、心を痛める私・・・・。
お父さんと誠也さんが交通事故で意識不明の重体に陥っている。
その言葉が夢ならよかったけど、これは夢じゃない。
私が作り出した妄想でも、漫画や小説の話でもない。これらはすべて私の生きる世界で現実に起きていること。
もう一度言うけど、これは夢なんかじゃない。
・・・・・。
それはまるで、遠回しに『お前も自分の家族のように早く死ね』と、神様に言われているようなものだと私は感じた。
『お母さんと武瑠が死んだから、美柳空も死んだ方が幸せだよ』とか、『お前は生きていても辛いことばかりだから、早く死んだ方が楽だよ』と、お父さんと誠也さんを人質にした神様からのメッセージ。
と言うか私、やっぱり何かダメなことをしたのかな?
こんな最悪な人生ってことは私、神様に嫌われているのかな?
・・・・・・。
わからないよ、もう・・・・・。
お店の子機が鳴っているから、再びおばあちゃんは電話に出る。
「はい、はい。わかったすぐに行く」
そう短く返したおばあちゃんは電話を切ると、私と真奈美さんの方へ振り向く。
「真奈美、悪いが空を連れて『津崎総合病院』まで行ってくれ。アタシは寿司を届けてから後を追う。先方にも連絡を入れやんといかん」
真奈美さんは私と違って強い人だ。
おばあちゃんのその言葉に、真っ青な顔から一転、強気な表情でおばあちゃんの言葉に頷いていた。
すぐに席から立ち上がると、私の手を握ってくれる。
「行こ!空ちゃん」
真奈美さんは私に『笑顔』を見せると続ける。
「大丈夫!お兄も将大さんも多分平気だよ!絶対に!」
絶対に。私もそうだと信じたい。
「は、はい・・・・」
でも今の私は力ない返事を返すので精一杯。
現状を拒否する私の体は、スゴく重い。
・・・・・・。
こうして真奈美さんに優しく手を引かれて、私はお店を飛び出す。
深夜の街を走るタクシーを捕まえて、目的地である『津崎総合病院』と言う病院へ向かった。
不安な気持ちに押し潰されながら、光のない深夜の街をタクシーで走っていく。
そしてその頃から私の記憶は殆どない。
ただただ絶望に染まって、生きる希望を失っていく私。
なんでこんな事になってしまったんだろうって、心を痛める私・・・・。
お父さんと誠也さんが交通事故で意識不明の重体に陥っている。
その言葉が夢ならよかったけど、これは夢じゃない。
私が作り出した妄想でも、漫画や小説の話でもない。これらはすべて私の生きる世界で現実に起きていること。
もう一度言うけど、これは夢なんかじゃない。
・・・・・。
それはまるで、遠回しに『お前も自分の家族のように早く死ね』と、神様に言われているようなものだと私は感じた。
『お母さんと武瑠が死んだから、美柳空も死んだ方が幸せだよ』とか、『お前は生きていても辛いことばかりだから、早く死んだ方が楽だよ』と、お父さんと誠也さんを人質にした神様からのメッセージ。
と言うか私、やっぱり何かダメなことをしたのかな?
こんな最悪な人生ってことは私、神様に嫌われているのかな?
・・・・・・。
わからないよ、もう・・・・・。