時刻はいつの間にか午後十一時半を回っていた。
おばあちゃんも疑問に感じたのか、壁掛けの時計を気にしている。
真奈美さんは、相変わらず爆睡中。
スッゴい気持ち良さそうに寝ていた。起こすのがかわいそう。
いつも営業時間中に流している音楽は、もうかなり前に切っているから店内はかなり静かだ。
聞こえるのは、本当に真奈美さんの小さな寝息と時計の針の音くらい。
あと外から聞こえる激しい雨音。
雨が強くなると同時に私の心が不安になっていくのは気のせい・・・・かな?
なぜだか分からないけど、不思議とお父さんの顔が脳裏に浮かぶ。
そんな中、突然電話が鳴り響いた。
予約や出前の注文が掛かってくる、お店の固定電話。
その固定電話の子機におばあちゃんは手を伸ばす。
おばあちゃんの座るカウンター席の目の前に電話の子機はある。
「はい。みやなぎです」
こんな時間に予約の注文なんだろうか。
そんなことを考えながら私は席を立った。
そして喉が乾いたから、私は『お茶を飲もう』と裏口でグラスに冷たいお茶を一杯注いでグラスを持ったまま席に戻る。
その間もおばあちゃんはお客さんと思われる相手と話している。
「はあ。もう一時間前に出たはずなんじゃか・・・・。まだ届いていないと?」
難しい会話に聞こえたから、私はおばあちゃんから目を覚ます真奈美さんに視線を写した。
『ここは一体どこなのか』と言うように周囲を振り返る真奈美さんの姿。
そして真奈美さんは時計の時刻と確認すると共に疑問を口にする。
「あれ?お兄は?」
私は不安げに答える。
「出前に行ってから、まだ帰ってこないんです」
「まさか寿司好きの人達に襲われていたりして」
ちょっぴり意味のわからない真奈美さんの寝ぼけたようなセリフに、私は苦笑いを見せる。
真奈美さんはお酒も飲んでいたから、『お酒を飲むとちょっと変なことを考えたりしてしまうのだろう』と私は勝手に解釈する。
・・・・・・・・・。
まあでも、真奈美さんの言った通りだったら良かったんだけどね。
その程度なら、私も笑えたかもしれないのに。
まだ生きる希望を失わなくて良かったのに・・・・。
おばあちゃんも疑問に感じたのか、壁掛けの時計を気にしている。
真奈美さんは、相変わらず爆睡中。
スッゴい気持ち良さそうに寝ていた。起こすのがかわいそう。
いつも営業時間中に流している音楽は、もうかなり前に切っているから店内はかなり静かだ。
聞こえるのは、本当に真奈美さんの小さな寝息と時計の針の音くらい。
あと外から聞こえる激しい雨音。
雨が強くなると同時に私の心が不安になっていくのは気のせい・・・・かな?
なぜだか分からないけど、不思議とお父さんの顔が脳裏に浮かぶ。
そんな中、突然電話が鳴り響いた。
予約や出前の注文が掛かってくる、お店の固定電話。
その固定電話の子機におばあちゃんは手を伸ばす。
おばあちゃんの座るカウンター席の目の前に電話の子機はある。
「はい。みやなぎです」
こんな時間に予約の注文なんだろうか。
そんなことを考えながら私は席を立った。
そして喉が乾いたから、私は『お茶を飲もう』と裏口でグラスに冷たいお茶を一杯注いでグラスを持ったまま席に戻る。
その間もおばあちゃんはお客さんと思われる相手と話している。
「はあ。もう一時間前に出たはずなんじゃか・・・・。まだ届いていないと?」
難しい会話に聞こえたから、私はおばあちゃんから目を覚ます真奈美さんに視線を写した。
『ここは一体どこなのか』と言うように周囲を振り返る真奈美さんの姿。
そして真奈美さんは時計の時刻と確認すると共に疑問を口にする。
「あれ?お兄は?」
私は不安げに答える。
「出前に行ってから、まだ帰ってこないんです」
「まさか寿司好きの人達に襲われていたりして」
ちょっぴり意味のわからない真奈美さんの寝ぼけたようなセリフに、私は苦笑いを見せる。
真奈美さんはお酒も飲んでいたから、『お酒を飲むとちょっと変なことを考えたりしてしまうのだろう』と私は勝手に解釈する。
・・・・・・・・・。
まあでも、真奈美さんの言った通りだったら良かったんだけどね。
その程度なら、私も笑えたかもしれないのに。
まだ生きる希望を失わなくて良かったのに・・・・。