最初から嫌な予感はしていた。
海ちゃんと北條さんが同じ班になった時点で、私の中で嫌な予感は止まらなかった。
本当は自分の調理と同時に横目で気にはしていたけど・・・・・。
・・・・・・。
やっぱり二人は激突してしまう。
こうなったら何もかも手遅れ・・・・・。
仰向けになって怒り狂った海ちゃんを止める北條さん。
先程の人をバカにする笑顔はなく、怒った顔で海ちゃんに抵抗する北條さん。
一方の海ちゃんは北條さんの上に馬乗りのような体制になって、北條さんを見下ろしていた。
見たことない怒った表情と共に拳も握り締めて、北條さんへ拳を振り下ろす海ちゃん。
何度か手でガードする北條さんに当たっている。
そんな荒れた二人に、家庭科の女の先生は慌てて止めに入った。
「ちょっと川下さん!やめなさい!」
本当は先生もずっと気にしていたけど、違う班に手を取られて中々止めにいけなかった現状だった。
教室内には他の先生はいないし。
何とか先生や他の生徒達の力で、海ちゃんと北條さんを離すことが出来た。
でもお互いまだ睨み合ったまで、二人の動きも止まらない。
数人の生徒達に押さえられる二人だけど、海ちゃんはまだ拳を握り締めたまま。
『絶対に許せない』と言う気持ちが、二人から伝わってくる。
だけどすぐに他の先生が現れた。
男の学年主任の先生と、若い男の先生。
そして二人の先生は、すぐにまた暴れようとする海ちゃんと北條さんを別々に連れて行った。
海ちゃんも次第に現状を理解したのか、若い男の先生に連れられて行くと同時に落ち着いていた。
反省しているのか、凄く申し訳ない表情。
北條さんは相変わらず。
先に家庭科室を出ていく海ちゃんの背中を未だに睨み付けていた。
反省の色は全くないみたい・・・・。
こうして異様な空気の中、授業は仕切り直し。
まだ調理中の生徒達は調理を再開して、すでに試食に入った生徒達も残りのハンバーグを食べていく。
楽しかった空気は、とても重たい空気に変わっていた。
試食中の生徒達の会話も、口数が少ない。
本当に最悪な空気。
・・・・・。
私はと言うと、足がすくんでただその光景を見ているだけだった。
ただただ、『なんでこんなことになってしまったんだろう』って考えながら。
『海ちゃんがこうなってしまったのは全て私のせいだ』と責めながら・・・・。
・・・・・・。
と言うか、ホント全部私のせいだ。
だって本当に私が悪いんだし。
私がしっかりしてなかったのが原因だし・・・・・。
・・・・・・。
本当に、もうやだよ・・・・・。
海ちゃんと北條さんが同じ班になった時点で、私の中で嫌な予感は止まらなかった。
本当は自分の調理と同時に横目で気にはしていたけど・・・・・。
・・・・・・。
やっぱり二人は激突してしまう。
こうなったら何もかも手遅れ・・・・・。
仰向けになって怒り狂った海ちゃんを止める北條さん。
先程の人をバカにする笑顔はなく、怒った顔で海ちゃんに抵抗する北條さん。
一方の海ちゃんは北條さんの上に馬乗りのような体制になって、北條さんを見下ろしていた。
見たことない怒った表情と共に拳も握り締めて、北條さんへ拳を振り下ろす海ちゃん。
何度か手でガードする北條さんに当たっている。
そんな荒れた二人に、家庭科の女の先生は慌てて止めに入った。
「ちょっと川下さん!やめなさい!」
本当は先生もずっと気にしていたけど、違う班に手を取られて中々止めにいけなかった現状だった。
教室内には他の先生はいないし。
何とか先生や他の生徒達の力で、海ちゃんと北條さんを離すことが出来た。
でもお互いまだ睨み合ったまで、二人の動きも止まらない。
数人の生徒達に押さえられる二人だけど、海ちゃんはまだ拳を握り締めたまま。
『絶対に許せない』と言う気持ちが、二人から伝わってくる。
だけどすぐに他の先生が現れた。
男の学年主任の先生と、若い男の先生。
そして二人の先生は、すぐにまた暴れようとする海ちゃんと北條さんを別々に連れて行った。
海ちゃんも次第に現状を理解したのか、若い男の先生に連れられて行くと同時に落ち着いていた。
反省しているのか、凄く申し訳ない表情。
北條さんは相変わらず。
先に家庭科室を出ていく海ちゃんの背中を未だに睨み付けていた。
反省の色は全くないみたい・・・・。
こうして異様な空気の中、授業は仕切り直し。
まだ調理中の生徒達は調理を再開して、すでに試食に入った生徒達も残りのハンバーグを食べていく。
楽しかった空気は、とても重たい空気に変わっていた。
試食中の生徒達の会話も、口数が少ない。
本当に最悪な空気。
・・・・・。
私はと言うと、足がすくんでただその光景を見ているだけだった。
ただただ、『なんでこんなことになってしまったんだろう』って考えながら。
『海ちゃんがこうなってしまったのは全て私のせいだ』と責めながら・・・・。
・・・・・・。
と言うか、ホント全部私のせいだ。
だって本当に私が悪いんだし。
私がしっかりしてなかったのが原因だし・・・・・。
・・・・・・。
本当に、もうやだよ・・・・・。