2月15日
待ち合わせの体育館

「待った?」

「ううん、今来たとこだよ」

「もう入る?」

「あのね、これ受け取って欲しいな」

可愛い袋に包まれていた

「開けていいの?」

「うん」

「チョコ……これは手作り?」

「うん、昨日渡そうかと思ったんだけど実は何回も失敗しちゃって、渡すの恥ずかしくてまた今日もチャレンジして……下手なんだけど」

「ありがとう……嬉しい」

「あのね、あの……チケットの……」

「チケットと、お菓子のお礼?」

「ちが、違う、もう〜聞いてよ」

「ごめん」

「チケットのお礼じゃなくてね………本命です」

可奈は真っ赤になっていた

「えっ」

「もう、私本当にバカ!試合前に言っちゃった、一緒に行ってくれるのが嬉しくて、高島くんには本命がいるかも知れないのに振られた時の事考えなかった……振っても試合は一緒に見て下さい」

「嬉しい、好きだったから……織田可奈さん、付き合ってください」

「本当に?」

「うん」

「……っお願いします」

「泣くなよ〜」

「だって……部活がなくなって全然高島くんと話せなくて……」

「それは僕も一緒だよ」