「最近気に入っちゃって……あっ、これもあげる」
ブロッコリーも差し出してきた
「嫌いなの?」
「嫌いではないけど(笑)好きでもない」
小さなお弁当はあっという間になくなった
「ごちそうさまー」
「足りる?」
「うん、お菓子もらったから大丈夫」
「よかった、じゃあ教室戻ろう」
僕達は違う校舎にそれぞれ別れた
僕の目の前には洗濯した彼女のタオルハンカチと携帯がある
さて、どうしよう……
少し勇気をだしてみようかな
メールを送った
“ お疲れ様、ハンカチを返したいんだけど明日とか会えないかな?またお菓子貰ったから食べて欲しい”
おかしくないかな?
あっ、お菓子の画像も送ろう
“ えー、凄い量だね、ちょっと食べてみたいものもある、本当にいいの?”
“ もちろん”
“ じゃあ甘えていいかな?午後からなら大丈夫だよ、学校近くの公園わかる?”
“ わかる”
“ じゃあ、2時に、バイバイ”
僕……約束出来た
早速和兄に報告した
「焦るなよ、理人」
「うん」
次の日僕達は公園で会った
「ごめんね、わざわざハンカチくらい学校でよかったのに」
「織田さんがお菓子好きって言ってたから」
袋に沢山お菓子を入れて来た