和兄の家族には小学生の僕のイメージなんだろうな、いつも差し入れをくれる
そして、僕は学校でみんなに配る
昼休み、ジュースを買いに校門近くの自販機に来た
こっちの自販機に好きな飲み物があるのだ
門の所に織田さんを見つけた
「何してるの?」
「あっ、高島くん……お弁当をね……」
「うん」
「忘れたの」
「購買にパンがあるだろ?」
「……お財布も忘れたの」
恥ずかしそうに下を向いた
「誰か持ってきてくれるの?」
「うん、お母さんが……でも間に合わないかもしれない」
涙目になった
「ちょっと、泣かないでよ、友達にお金借りてさパン買えば?僕が貸そうか?」
「……お金は人には借りたくないの」
「それはわかるけど……じゃあ、ちょっと待ってて、すぐ来るから」
理人は教室に戻り袋を持って急いで下におりた
「ハアハア、はい!これをあげるから」
クッキーやチョコレートなどのお菓子が入っていた
「とりあえず食べて、はい、どうぞ(笑)」
「……高島くん」
織田さんは笑顔でありがとう!と言ってくれた
「いただきます」
「どうぞ」
「……美味しい〜」