「それは……もう諦めてるってことか?」

「えっ?」

「理人はその子を諦めてる」

「……うん、その通りかもしれない、僕は積極的ではない……和兄とは違う、自信がない」

「そっか……まあ、俺は理人とは違う人間だから積極的にいけとは言わない……周りから煽ったって上手くいくとは限らない」

「………」

「どした?」

「ちょっと意外だった……和兄なら積極的にとか、頑張って押せとか言うのかと思ってた」

「ハハッ、まぁ、上手くいけばいいけどさ、それはそれで責任もある、理人は理人らしくやればいいよ」

「……和兄」

暫くして和兄の家族が来てみんなで食事会となった


朝の教室
「理人〜腹減った、寝坊してメシ食えなかった」

「あっ、うん、お菓子あるよ、はい」

「やった、サンキュー、理人はいつも菓子くれる」

「貰い物なんだよ、まだ家に沢山ある、食べてくれた方が嬉しい(笑)」

「羨ましいよな、何だっけBリーグの人が持ってきてくれるんだったっけ」

「そう、僕にっていつもファンからの差し入れを持ってきてくれる、食べきれないからって……」

「俺はいつも助かる」

「よかった(笑)」