下着になり腰に布を巻くだけにしてあとは干すことにした。
乾燥させている間に辺りを改めて確認してみることにした。

(入ってすぐに支柱が並びその奥の部屋に少女だと何故かわかった石像と神台それだけしかないほんとに小さな神殿だな
入口前にある崩れた石は祭壇の成れの果てだろう・・・)

小さな神殿のためすぐに確認など終わってしまい再び少女の石像と対面する。
顔もボロボロ、着ていたであろう服は原型を留めておらず両腕が根元からないためどんなポーズを取っていたかすら分からない。

(随分と古い・・・
忘れ去られて何十年・・・いや、100年近くは経っているのかも知れないな
それにしても・・・)
「酷い有様だ・・・祖先が忘れ去ってしまい申し訳なかった
まだ愛想を尽かしていないのであれば今一度我々の住まう地をお守りください」

いつの間にか声に出ていた。
そう呟きながら石像に触れようとしていた。

ピシッ!

「・・・っ!?」

触ってもいない石像に亀裂が突然走り、そして首から上が落下した。

(コレはまだいらっしゃるが相当お怒りのようだ・・・)

落ちた衝撃で舞い上がった粉塵が地面に再び落ちる頃には、俺は生乾きの服に着替え直しこの場から離れることにした。

「しばしの間間借りさせてもらい感謝します!
また来ます」

そう言い残して神殿から離れていった。

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