「それは、そうですけど。内孫と外孫という言葉があるみたいに、外孫は所詮、外から来た余所者なんです」

「だ、か、ら。怖がって懐に入ろうとしないからだよ。自分から親しくなろうとしないで線を引いていたら、相手だって近づいちゃダメかなって思う。近づくのは俺みたいな厚かましい奴だけ」

 最後の一言が、いつものトモさんで安心する。

「自覚あったんですね」

「ひでーなぁ」

 ガハハハッと笑うトモさんと一緒に笑う。

 トモさんと話すと、自分の悩みがちっぽけだって思えてきた。
 それとも、トモさんと一緒に笑ったお陰かもしれない。

「迷うよりも、飛び込め飛び込め! 自分を大事にしまってたら、誰とも打ち解けられないぞ」

 痛いところを突かれた。
 トモさんに核心を突かれるなんて。
 そんなこと言ったら、失礼かな。