由美も参加していた儀式。
もしかして由美は。
「由美は、その神隠しにあったの?」
軽口のつもりだった。
しかしその一言で、空気が変わったのが分かった。
聞いてはいけなかったのかもしれない。
「それは……そうかもね」
伏せられた目。
きつく握られた両手。
さっきまでの、明るい空気が一変してしまった。
「それより、田んぼアートの絵はどうかな。夜祭りは、昔からの祭りだからいいと思うんだけど」
あからさまに話題を変えられたのが分かった。
だからと言って、これ以上踏み込んで聞けない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…