週が明ける。一回り成長し、大きくなった百合。航への想いも大きくなっていた。自分では気付いていない。
百合は、葵と舞に報告をするため誘う。終業後、居酒屋・古都。
「お疲れー!」
「かんぱーい!」
すかさず葵は聞いてきた。
「ユリ、どうしたの?ユリから私達誘うなんて。しかも古都。何かあったの?」
葵と舞はいつもと変わらない。変わったのは百合と航の関係。
「2人に報告があります…。」
百合は気合いを入れる。
「私、好きな人と、付き合うことになりました。」
葵と舞は驚き、2人は目を輝かせる。そして。
「イエーイ!」
二人はハイタッチをする。そしてハグをした。
「やったー!」
その後、葵は百合にハグをする。
「やったねー!ユリー!」
「ユリおめでとう!」
2人の迫力に圧倒される百合。
「あ、ありがとうございます…。」
「なーにー?ユリが喜ばなくてどうするのー?」
「ユリー!よかったねー!」
「はい、すごく嬉しい…です。」
こんなにも大きな祝福をされると思っていなかった百合。葵と舞に心から感謝をした。
「葵さんと舞さん、いつも私を励ましてくれました。それから私の背中を押してくれて…。本当に、ありがとうございました。」
報告を終えた百合はホッとする。葵と舞は、まだまだ目を輝かせている。
「私達は何もしてないよー!ユリの努力!」
二人の勢いは止まらない。増すばかり。葵は百合に聞く。
「ねえ!どっちから?ユリ?彼氏?」
「え?か、れし?」
「だってもう彼氏でしょ?で、どっちだったの?どっちが告白したの?」
「え?!」
「それくらいいいじゃーん!」
百合は2人に勝てない。顔を真っ赤にし、もう一度気合いを入れる。
「…これからどうするか、決めてもらいたいって言われて…。」
「それで??」
「…いっしょに…いたいって…言いました…。」
百合が落ち着く間もなく、葵と舞は叫ぶ。
「キャー!」
二人は肩を寄せ、手を握り合っていた。
「なんかいいー!『好きです』とか『付き合ってください』とかじゃなくて、なんかかっこいい!なんていうのかな…ロマンチック??」
「それー!『決めてもらいたい』…なんてかっこよすぎー!言われてみたーい!」
さらに葵は聞く。
「それで?」
「え…?」
「それから??」
舞も参戦してくる。
「その後、何かあった??」
百合は2人のテンションにも会話にも付いていけなくなる。
「あの…もういいですか…?私、限界です…。」
「じゃあ、他に言える範囲のこと、ある?」
「聞きたいなー、ユリの話…。」
2人の目はまだ輝いていた。困る百合は、大切なことを思い出した。
「あ…その日、花束をもらいました。百合の花束…。」
同じように叫ぶ2人。
「キャー!」
「やっぱりロマンチックー!」
2人の騒ぎよう。百合は聞いてみる。
「そうなんですか…?」
「そう!ロマンチック!そんなふうに言ってくれて花束まで…そんな人いないよー??」
「百合も純粋だし、きっと彼氏も純粋な人なんだねー!」
すると、ビールを飲んだ葵が思い付いたように言う。
「これからどうするか、ユリに決めてほしかった…。自分が返事を待つくらい…。」
「どうしたんですか?」
問い掛ける百合に葵は答える。
「すごい、いい人なんじゃないかなって思ったの、ユリの彼氏。自分を押し付けたりしないで、ユリのこと、ユリの性格、ユリの全部を考えられる人。だからそういう告白だったんじゃないかなって思った。」
すると舞も言う。
「確かに…ガンガン押し付けられたら、ユリ怖がっちゃいそう。いくら好きな人でも。そうじゃない?」
百合は答えに困る。思ったことを素直に言った。
「わかりません…。ずっとやさしい人なので、初めからずっと…。」
葵と舞はまた肩を寄せ合う。
「何この惚気。これから毎日聞かされるの?」
「えーそれきつい。毎日はやめてね、ユリ。」
「そんな…惚気なんかじゃ…。」
2人はいつものように優しかった。
「うーそ!言いたいこと、言いたい時にどんどん言ってね!」
「ユリの話、いつでも何でも聞く!」
百合は照れながら礼を言う。
「ありがとうございます…。」
葵は百合をじっと見る。
「ユリの彼氏…うらやましいなぁ…。」
「え?なんですか?」
舞が答える。百合の頬をつつく。
「彼氏はこんな可愛い顔がいつでも見られるんだよ?しかも独り占め!」
「え?え?」
「じゃあ、改めて乾杯しよ!ユリ!おめでとう!」
「かんぱーい!」
3人の宴が続く。
百合は、葵と舞に報告をするため誘う。終業後、居酒屋・古都。
「お疲れー!」
「かんぱーい!」
すかさず葵は聞いてきた。
「ユリ、どうしたの?ユリから私達誘うなんて。しかも古都。何かあったの?」
葵と舞はいつもと変わらない。変わったのは百合と航の関係。
「2人に報告があります…。」
百合は気合いを入れる。
「私、好きな人と、付き合うことになりました。」
葵と舞は驚き、2人は目を輝かせる。そして。
「イエーイ!」
二人はハイタッチをする。そしてハグをした。
「やったー!」
その後、葵は百合にハグをする。
「やったねー!ユリー!」
「ユリおめでとう!」
2人の迫力に圧倒される百合。
「あ、ありがとうございます…。」
「なーにー?ユリが喜ばなくてどうするのー?」
「ユリー!よかったねー!」
「はい、すごく嬉しい…です。」
こんなにも大きな祝福をされると思っていなかった百合。葵と舞に心から感謝をした。
「葵さんと舞さん、いつも私を励ましてくれました。それから私の背中を押してくれて…。本当に、ありがとうございました。」
報告を終えた百合はホッとする。葵と舞は、まだまだ目を輝かせている。
「私達は何もしてないよー!ユリの努力!」
二人の勢いは止まらない。増すばかり。葵は百合に聞く。
「ねえ!どっちから?ユリ?彼氏?」
「え?か、れし?」
「だってもう彼氏でしょ?で、どっちだったの?どっちが告白したの?」
「え?!」
「それくらいいいじゃーん!」
百合は2人に勝てない。顔を真っ赤にし、もう一度気合いを入れる。
「…これからどうするか、決めてもらいたいって言われて…。」
「それで??」
「…いっしょに…いたいって…言いました…。」
百合が落ち着く間もなく、葵と舞は叫ぶ。
「キャー!」
二人は肩を寄せ、手を握り合っていた。
「なんかいいー!『好きです』とか『付き合ってください』とかじゃなくて、なんかかっこいい!なんていうのかな…ロマンチック??」
「それー!『決めてもらいたい』…なんてかっこよすぎー!言われてみたーい!」
さらに葵は聞く。
「それで?」
「え…?」
「それから??」
舞も参戦してくる。
「その後、何かあった??」
百合は2人のテンションにも会話にも付いていけなくなる。
「あの…もういいですか…?私、限界です…。」
「じゃあ、他に言える範囲のこと、ある?」
「聞きたいなー、ユリの話…。」
2人の目はまだ輝いていた。困る百合は、大切なことを思い出した。
「あ…その日、花束をもらいました。百合の花束…。」
同じように叫ぶ2人。
「キャー!」
「やっぱりロマンチックー!」
2人の騒ぎよう。百合は聞いてみる。
「そうなんですか…?」
「そう!ロマンチック!そんなふうに言ってくれて花束まで…そんな人いないよー??」
「百合も純粋だし、きっと彼氏も純粋な人なんだねー!」
すると、ビールを飲んだ葵が思い付いたように言う。
「これからどうするか、ユリに決めてほしかった…。自分が返事を待つくらい…。」
「どうしたんですか?」
問い掛ける百合に葵は答える。
「すごい、いい人なんじゃないかなって思ったの、ユリの彼氏。自分を押し付けたりしないで、ユリのこと、ユリの性格、ユリの全部を考えられる人。だからそういう告白だったんじゃないかなって思った。」
すると舞も言う。
「確かに…ガンガン押し付けられたら、ユリ怖がっちゃいそう。いくら好きな人でも。そうじゃない?」
百合は答えに困る。思ったことを素直に言った。
「わかりません…。ずっとやさしい人なので、初めからずっと…。」
葵と舞はまた肩を寄せ合う。
「何この惚気。これから毎日聞かされるの?」
「えーそれきつい。毎日はやめてね、ユリ。」
「そんな…惚気なんかじゃ…。」
2人はいつものように優しかった。
「うーそ!言いたいこと、言いたい時にどんどん言ってね!」
「ユリの話、いつでも何でも聞く!」
百合は照れながら礼を言う。
「ありがとうございます…。」
葵は百合をじっと見る。
「ユリの彼氏…うらやましいなぁ…。」
「え?なんですか?」
舞が答える。百合の頬をつつく。
「彼氏はこんな可愛い顔がいつでも見られるんだよ?しかも独り占め!」
「え?え?」
「じゃあ、改めて乾杯しよ!ユリ!おめでとう!」
「かんぱーい!」
3人の宴が続く。