「彼女って何?いきなり走って帰るしこっちは何か傷つけたとか思ってさ、ずっと気になるじゃん」
「あっ、うん、ごめん……」
幸さんはダイニングでずっと聞いていた
「はい、恵麻、ココア」
「ありがとう」
「恵麻はさ、清水くんの行為を素直に受けなかったと……恵麻の行動は極端だからね」
「熱があったのに走って帰ったんです」
「清水と歩いてたらみんなに見られてて恥ずかしくなっちゃって、私が隣を歩くのは間違いだと思ったの」
「あなたは、直感で動くタイプだから自分で察して行動したのだろうけど相手の事も考えなきゃ、走り去って残された清水くんの立場は?清水くんが恵麻に何か言ったと勘違いされるじゃない」
「あっ……そう、だね、ごめんなさい」
「後で何か聞かれたら説明すればいい事でしょ?」
「……はい」
「何で学校で話してくれなくなった?」
「つーくんウトウトしてるから寝室で寝かせてくるわ、二人で話しなさい」
幸さんはつーくんを抱き上げて寝室に行きリビングは二人になった