友達から制服を受け取りカバンを持って教室を出た
「清水が送るって……」
「どうしてだろう」
「恵麻体調悪かったんだね」
「だね、気付かなかった」
保健室のドアを開けると先生の机にはメモが置かれてあった
<少し用が出来たので退出時間と名前を書いておいてね>
カーテンを開けると目があいた
「どう?」
おでこには冷却シートが貼られてあった
「うん、少し楽になった」
「荷物持ってきたから着替えなよ」
横川は起き上がり靴を履いた
「ありがとう」
「あの……」
「うん?」
「着替えるから……」
「あっ、ごめん」
俺は慌ててカーテンを閉めて待つ
カーテンには着替えをする横川の影が映っていた
お団子頭の影もミッキーみたいで可愛いかった
なんか、横川ってツボるんだよな〜
「ハハっ」
「えっ、何で笑ってるの?」
カーテンの切れ目から顔だけひょこっと出した
「(笑)影がさ……おかしくて……」
「おかしいって?」
「いや………まぁ、後で話すよ、その顔だけ出すのもおかしいから(笑)早く着替えなよ」
「ごめん」
スカートを履く影が見えたと思ったらカーテンがあいた