俺達は保健室に行った

先生の机には<すぐ戻ります>と札があった

「とりあえずベッドに寝て」

「うん」

横川はしんどいのか素直にベッドに入り顔を隠した

俺は少しシーツを下げておでこに手を当てる

「自覚あったんだろ?見学にすればよかったのに」

「6時間目だったからもう帰るだけだと思って」

そう言うとまたシーツを上まであげて隠れる

「ごめんね、どうかした?」

保健の先生が戻ってきた

「熱があるみたいです、俺送るので授業終わったら来ます」

横川は少しシーツを下げて

「帰れるよ」

と言った

「とりあえず熱測りましょうね」



俺は体育の先生に説明して先に着替えをして教室で授業が終わるのを待った


何で無理して走るかな……
友達にでも言えば止めてくれてたと思うのに、頑張るところ違うと思うんだけどなぁ


授業が終わって皆が教室に戻ってきた
うちの高校は朝のホームルームはあるが終わりはないので6時間目が終わると解散になる

横川と一緒にいる女子のグループが戻ってきた

「横川の荷物はこれだけ?」

「あっ、うん、制服持ってきたんだけど……持っていこうかなって」

「俺が送っていくから……」

「う、うん、わかった」
「お願い」