数日後………
あれ?
最近俺は横川に避けられてる?
掲示物も知らないうちに貼られている
前みたいに椅子を借りに来ない
何で?
俺は授業中横川の頭を相変わらず見ていた
いつもの様にお団子頭が揺れていると思ったがいつもと揺れが違う
コクコクと寝ていた
珍しいな
6時間目に体育があり女子がスタートの後俺達は走りに郊外へ出た
少し先にいつものお団子頭を見つけたと思ったら横川は歩き始めた
「どうした、横川、体調悪い?」
俺は立ち止まって話かけた
「ハァハァ……清水……大丈夫」
「まだ、走り始めたばっかりなのにさ、顔赤いよ」
俺は横川の頬に手をあてた
「ちょっと!熱あるじゃんか、戻ろう」
「熱ある?やっぱり?」
「やっぱりって自覚あったのかよ」
「……大丈夫、清水は走って……」
「大丈夫じゃないだろ?ほら、戻るよ」
横川の腕を引っ張って学校に戻る
「クシュン」
「寒い?」
「少し……大丈夫」
持久走は半袖だったから、かけてあげるものがなかった
門のところに体育の先生がストップウォッチを持って立っている
「先生、横川が熱あります、保健室に連れていきます」
「おー、頼む」