上目遣いの奈々が小さな声で呼ぶ。
「倉瀬さん。」
「ん?」
「好きです。」
不意打ちすぎて、倉瀬は思わずチョコを落としそうになった。
倉瀬がほしかった言葉が急に降ってきたかと思うと、当の本人は頬を更に真っ赤に染めながらもじっと倉瀬を見つめている。
もう、迷いのない綺麗な瞳だった。
「ああ、俺もだ。」
そう言って倉瀬は愛しそうに奈々の頬を撫でた。
ニッコリと微笑んだ奈々に倉瀬は目を細めると、ゆっくりと顔を近付ける。
あの時とは違い、奈々はそっと目を閉じた。
長い長いキスはとろけてしまいそうになるほど甘くて優しくて、また涙で溺れそうだった。
お互いの好きという気持ちが混じり合って、顔を見合わせて照れ笑いをする。
そんなことが嬉しくて幸せで、胸がいっぱいになった。
冬の空はいつの間にか粉雪が舞い、ふわりふわりと恋人達を祝福するかのように降り注いでいた。
「倉瀬さん。」
「ん?」
「好きです。」
不意打ちすぎて、倉瀬は思わずチョコを落としそうになった。
倉瀬がほしかった言葉が急に降ってきたかと思うと、当の本人は頬を更に真っ赤に染めながらもじっと倉瀬を見つめている。
もう、迷いのない綺麗な瞳だった。
「ああ、俺もだ。」
そう言って倉瀬は愛しそうに奈々の頬を撫でた。
ニッコリと微笑んだ奈々に倉瀬は目を細めると、ゆっくりと顔を近付ける。
あの時とは違い、奈々はそっと目を閉じた。
長い長いキスはとろけてしまいそうになるほど甘くて優しくて、また涙で溺れそうだった。
お互いの好きという気持ちが混じり合って、顔を見合わせて照れ笑いをする。
そんなことが嬉しくて幸せで、胸がいっぱいになった。
冬の空はいつの間にか粉雪が舞い、ふわりふわりと恋人達を祝福するかのように降り注いでいた。