ピンポーン
「はい」
(若い女の人の声……)
亜希はモニターを見た
「昨日先輩に傘をお借りしたので持ってきたんですが」
「ちょっと待ってください」
亜希は二階に上がる
「傘を返しにきたらしいよ、出る?」
「いや、パジャマだし受け取ってきて」
亜希は玄関に走っていきドアを開ける
「わざわざありがとう」
(昨日門にいた人だ)
「いえ、私に傘を貸してくれたので和先輩風邪引いたんじゃないかと思って、大丈夫でしょうか?」
「大丈夫よ、熱下がってたし明日は行けると思う」
「あっ、これ傘とお見舞いです」
フルーツだった
「後輩に気をつかわせて申し訳なかったね、ありがとう」
「いえ、じゃあ失礼します」
頭を下げて帰っていく
亜紀は二階に上がると和稀は部屋にいなかった
あの会話の間に和稀はお風呂に入っていた
「ふうー気持ちよかった」
「これ、お見舞いだって」
「別によかったのに、後でお礼いっとく」
「中々礼儀正しい後輩だったね」
「まあー、でも家まで来ることはないかなと俺は思うけど……一人暮らしならともかく」
「あたし出てよかったのかな?お母さんが出てくると思ったよね、きっと」
「まあな、母さんはあいつの事は知ってるし千里も多分覚えてるはずだからな」
夕食を二人で食べて今日の学校の事を和稀に話す
次の日
「先輩、今日は行きますか?」
「ああ」
二人で歩いて道場に向かう
「あの、この間鞄預けてた人、昨日家にいましたが近所なんですか?幼なじみとか?」
「ん?三軒隣だよ」
「そうだったんですね、看病にきてたんですね?」
「まあな」
「彼女さんですか?」
千里は思いきって聞く
「そうだな」
「かわいい人ですね」
「まあ、モテるみたいだからかわいいんだろうな」
(やっぱ、彼女かー)
千里はつらくて話題を変える
「ただいまー、亜希湿布だしといて、シャワーしてくる」
「はーい」
「怪我したの?」
「打ち身」
「ねぇ、あたしが家に来てから、熱だしたり、怪我したり和稀に迷惑かけてるような気がする」
亜紀は落ち込む
「全部俺のせいだし、着替え持っていかなかったのも、傘を勝手に貸したのも、手も…」
「でも、最初からこんなにバタバタして……」
「道場行くのは、練習相手がいないからだしな、夜じゃないと大人来ないし」
「個人戦て難しいね」
和稀の部屋
「なんかやっと落ち着く、二人で暮らし始めてすぐやりたかったけど、熱出したし」
「でも手が」
「このくらい大丈夫……亜希」
胸にキスする
「やっぱ、胸なんだ(笑)」
「胸から(笑)」
亜希の唇にキスする
「和稀……やっとしてくれた」
亜希は涙をためてうるうるする
「待ってた?」
「うん」
「亜希は胸だけじゃないよ、俺バカだから本当にしたら見境なくしちゃうと思うんだよな」
「それは困る、まだ高校生、卒業はしたい」
「じゃあ、止めてな」
「やだ、ちゃんと避妊してよ」
「えー」
亜希の胸をなめ回す
「あっ、優しくだってば」
二人はラブラブにやっと愛し合うことが出来た
朝、二人は裸のまま寝ていた
「んー、亜希眠いけど触りたい」
目つむったまま亜希の身体を触る
「あたしも眠いよ」
「でも亜希とするのよかったし」
ニコニコしてる
「やだ、痛いもん優しくっていったのに」
「えー我慢できない」
ごぞごぞと手を動かす
「大事な事いってよ」
「大事な事って?」
「よーく考えて」
「何~?」
亜希にキスしまくる
「あーもうとまんねえわ」
和稀は激しく亜希を抱いていく
「亜希、起きろ、部活」
「あー、もうそんな時間?」
「お前抱いたらすぐ眠くなるから」
「うーん、仕方ないじゃん」
亜希は身体を起こした
「ねえ、さっきいったこと答えてよ」
和稀に抱きつく
「ん?わかんねーよ 亜希の胸は俺のもの?」
「それは前に聞いた、和稀……好き」
亜希からキスをする
「あー、亜希……好き、大好き……だろ?」
「うん!」
「そのうち結婚しような」
「本当?プロポーズもしてもらっちゃった(笑)」