「いつも急に言われるけど今回は日があったから変に考えちゃって」

「それも意識してもらうためのあいつの作戦だろ?」

「そうだね、やっぱ考えてしまうね」

「あいつと付き合いたいのか?」

「そんなことはないけど……部活が一緒だと気まずくなるのも嫌かなって」

「そこはうまく断れよ、それよりマッサージして、筋肉痛なんだ」

亜希は和稀の背中のマッサージを始めた

「いつの間にこんなに筋肉ついたの?」

「夏くらいから結構鍛えたかなー」

「なんかいつも部屋でしかしらないからふざけてるとこしかわからないけどちゃんと努力してるんだね(笑)」

「まあ、剣道は一応真剣にやってるしな、胴着で身体は隠れるし……ん、サンキュー、亜希ケーキ食う」

「持ってくるね」

亜希はイチゴのホールケーキを持ってきた

「いただきまーす、旨い!ここのはホールで食えるな、亜希のフォークは?」

「太るしなー」

「んなの1日食ったくらいで変わらねーよ、ほら口開けろ」

亜希に食べさす

「美味しい(笑)、和稀、口にクリームついてるよ」

「両手ふさがってる、とって」

和稀は左手にはホールケーキを下から支え、右手にはフォークを持っていた

亜希はクリームを指でとって和稀の口に持っていく
和稀は亜希の指を舐める
二人で食べさせながら楽しい時間を過ごした




月曜日の昼休み

「和稀、すごいじゃん優勝なんて」

「まーな、サッカーは?」

「三回戦で負けた、男子バレーとバスケ女子が県大会出場らしいな」

「男子バレーといえば中居はどうなったんだ?あまりいい噂を聞かないみたいだけど」

「今日、昼休みに会うっていってたけど、噂って?」

「今あいつと同じクラスの俺の友達が言ってた、彼女作ってすぐヤって、すぐ別れるって、二年入ってからも三、四人彼女が代わってるらしい」

「ヤり逃げかよ」

「女子のほうも彼氏だから何も言えないだろ?うまいことやってるよなって言ってた、和稀がこの間名前言ってたから教えてやろうと思って」

「……亜希は断るよ」

「それなら大丈夫かな」

和稀は教室から出ると亜希が前から下をむいて戻ってきていた


「亜希?……膝から血が出てる、保健室に行こう」
和稀は亜希の手を引っ張っていく

亜希はずっと無言だった
「先生ー、手当て」

「あら、はいはい」

傷の手当てしていると始業のチャイムが鳴る
「遅れるって連絡しとくな」

和稀はクラスメイトにメッセージを送る

「……ありがと」

「はい、血が止まってたら外していいからね」

「はい」

二人は保健室を出る

「遅れついでにちょっと来いよ」

階段隅に行く

「何があった?」

「告白……されたんだけど、断ったら怒りだして……」




『えっ、俺から告白してるのに断るの?嘘だろ?』
『ごめんなさい』
『次は水野と付き合ってお前のその胸を触りたかったのに』
『そんな……それって好きじゃないでしょ』
『まあ俺はヤってよかったら続くけど今まであんま満足してないからさ、エロい身体の水野を選んだのに』
『好きじゃないから満足しないんだよ、女の子可哀想だよ』
『じゃあせめて一回触らせてくれよ』

亜希の胸をいきなりつかんだ

『おーすごい弾力、でかいな』
『やめて』

亜希は走って逃げた