夏には彼との子どもが生まれた。 さすがに1人で育てるのは心細くて、両親の家でしばらくお世話になることにした。 星に夜と書いて、『星夜(せいや)』。 彼の子どもだとすぐに分かるように、星に少しでも興味を持ってくれますように。そう願って名付けた。 時間の流れは早くて、あっという間にクリスマスイブを迎えた。 クリスマスケーキと一緒に味噌汁も食卓に出した。彼が1番好きだったから。 両親は、その組み合わせはちょっと…と嫌がった。なのに星夜はその2つを見て笑った気がした。