隣の一軒家からは、もうクリスマスソングは聴こえない。 街のイルミネーションは相変わらずだ。 それどころか年々煌めきが増している気がする。 味噌汁を作り終えた頃。 ピンポーン、と。 音がした。 そんな気がして。 無意識のうちに、駆け出した。 思い切りドアを押し開けて、 目の前にいる人物は心底驚いていた。 驚くのはまだ早いよ。