「だったら、私と仲良くして」
「……え?」
驚いた表情の彼を前に、「いや、私って言うよりも『私達』だな」と訂正する。
「私も水瀬くんも、ヨリのことを大切に思ってる。大切だからこそヨリを絶対に見捨てたりなんてしないし、対等な立場でいたいと思ってるの。ヨリが私達に色んなことを教えてくれたみたいに、私達だってヨリがピンチの時はちゃんと助けに行きたいし、もし間違った道をヨリが歩きそうになったら引きずってでも正しい方向に連れ戻したい。だってそれが、本当の友情だと思うから」
「本当の、友情……」
「ヨリ、もう一回私達と、友達としてやり直そう」
私を見つめていたヨリは、やがて表情を和らげると、「うん」と微笑んだ。
「君と、ここへ来れて良かった」
心からの笑顔に、私も微笑みを返す。
晴れやかに澄み渡る彼の瞳の中に、間もなく訪れるであろう夏の青空を臨んだ。
「……え?」
驚いた表情の彼を前に、「いや、私って言うよりも『私達』だな」と訂正する。
「私も水瀬くんも、ヨリのことを大切に思ってる。大切だからこそヨリを絶対に見捨てたりなんてしないし、対等な立場でいたいと思ってるの。ヨリが私達に色んなことを教えてくれたみたいに、私達だってヨリがピンチの時はちゃんと助けに行きたいし、もし間違った道をヨリが歩きそうになったら引きずってでも正しい方向に連れ戻したい。だってそれが、本当の友情だと思うから」
「本当の、友情……」
「ヨリ、もう一回私達と、友達としてやり直そう」
私を見つめていたヨリは、やがて表情を和らげると、「うん」と微笑んだ。
「君と、ここへ来れて良かった」
心からの笑顔に、私も微笑みを返す。
晴れやかに澄み渡る彼の瞳の中に、間もなく訪れるであろう夏の青空を臨んだ。
