「ヨリは織也くんが言うほど悪い人じゃないよ。確かにちょっとスキンシップが過ぎる時はあるけど……勉強も教えてくれるし、親切だし」
「それがお前を手に入れるためだったら?」
わずかに冷たさを持った声に、思わず言葉に詰まる。
「どうするかはお前の勝手。だって主人公なんだから。でも俺夏休みまでしばらく仕事でいないし、ピーピー泣かれても助けられないからな? せいぜい取って食われないようにしろよ」
「しませんー!」
ムキになって言い返すものの、織也くんは「んじゃ」と涼しい顔でカフェオレを手に立ち去って行く。
(そこまで浅はかじゃないっての!)
腑に落ちない思いを抱えたまま、私は彼からもらったオレンジジュースを口に運んだ。
「それがお前を手に入れるためだったら?」
わずかに冷たさを持った声に、思わず言葉に詰まる。
「どうするかはお前の勝手。だって主人公なんだから。でも俺夏休みまでしばらく仕事でいないし、ピーピー泣かれても助けられないからな? せいぜい取って食われないようにしろよ」
「しませんー!」
ムキになって言い返すものの、織也くんは「んじゃ」と涼しい顔でカフェオレを手に立ち去って行く。
(そこまで浅はかじゃないっての!)
腑に落ちない思いを抱えたまま、私は彼からもらったオレンジジュースを口に運んだ。
