「そのソフトは数年前に発売されたものよ。ちなみにハルトとレオは初代で登場したキャラクターでね……このソフトでは八年振りくらいに再登場したって訳! しかもゲームの時系列も同じ八年後だから、二人ともすっかりトップアイドルになっちゃっててさあ~!! しんど~! あ、ちなみに私はハルト派だけれど」
デスクの下で、横江さんはスレンダーな足をじたばたとさせる。
その様子は、好きなものを純粋に好きだと言える、無垢な少女のようで。
年下の身分でありながら、私は彼女の純真を羨ましく思った。
(……ってことは)
パッケージの青年を眺めているうちに浮かんだ疑問を、私は横江さんに投げかける。
「このゲームを作ってる会社がアムールゲームスだったってことですよね。破産してハイクレックスに買収された」
「そうよ」
「じゃあ、このゲームを作っていた人達はどこに行っちゃったんですか?」
「……」
頬を紅潮させていた横江さんは途端に表情を曇らせる。
まずいことを言ってしまったかと不安になったもののーー
「そうね。せっかくこの部署の仲間になるんだし、海羽ちゃんにもきちんと伝えておかないと」
そう言って、彼女はトーンを落とした声で語り始めた。
デスクの下で、横江さんはスレンダーな足をじたばたとさせる。
その様子は、好きなものを純粋に好きだと言える、無垢な少女のようで。
年下の身分でありながら、私は彼女の純真を羨ましく思った。
(……ってことは)
パッケージの青年を眺めているうちに浮かんだ疑問を、私は横江さんに投げかける。
「このゲームを作ってる会社がアムールゲームスだったってことですよね。破産してハイクレックスに買収された」
「そうよ」
「じゃあ、このゲームを作っていた人達はどこに行っちゃったんですか?」
「……」
頬を紅潮させていた横江さんは途端に表情を曇らせる。
まずいことを言ってしまったかと不安になったもののーー
「そうね。せっかくこの部署の仲間になるんだし、海羽ちゃんにもきちんと伝えておかないと」
そう言って、彼女はトーンを落とした声で語り始めた。