「生徒会室って広いんだね」
もっとこぢんまりとした部屋を想像していたが、蒼遥高校の生徒会室は教室と同じくらいの広さだ。室内には本棚やホワイトボードなど活動に必要な備品が置かれ、いずれも綺麗に整頓されている様子はヨリを始めとする生徒会メンバーの几帳面さを表している。
「僕達だけじゃなくて色んな人が出入りする部屋だからね。今日の君みたいに」
「ひゃっ!?」
自然な動作で下ろしていた髪を耳にかけられ、思わず間抜けな声を漏らす。
「ふふ、驚く顔もかわいいね」
「……」
余裕たっぷりに笑われ、完全に主導権を握られていることを自覚する。
(とりあえず、さっさと勉強を教えてもらおう)
私は急いで鞄から付箋を貼った問題集を引っ張り出した。
もっとこぢんまりとした部屋を想像していたが、蒼遥高校の生徒会室は教室と同じくらいの広さだ。室内には本棚やホワイトボードなど活動に必要な備品が置かれ、いずれも綺麗に整頓されている様子はヨリを始めとする生徒会メンバーの几帳面さを表している。
「僕達だけじゃなくて色んな人が出入りする部屋だからね。今日の君みたいに」
「ひゃっ!?」
自然な動作で下ろしていた髪を耳にかけられ、思わず間抜けな声を漏らす。
「ふふ、驚く顔もかわいいね」
「……」
余裕たっぷりに笑われ、完全に主導権を握られていることを自覚する。
(とりあえず、さっさと勉強を教えてもらおう)
私は急いで鞄から付箋を貼った問題集を引っ張り出した。
