「僕もお兄ちゃんが活躍する姿、もっと見たいよ。来年高校を卒業しても、お兄ちゃんにはずっとスポーツやってて欲しい」
「ずっと……か」
ぽつりと呟いた風間くんを見て、私の頭に太郎くんの会話が蘇る。
彼の元へ届いた体育大学への推薦は、まだ保留中だったはずだ。
「ま、そこまで期待されちゃ、きちんと応えるのが筋ってもんかもな」
顔を上げた風間くんの笑顔は、台風が過ぎ去った後の空のように晴れやかで。
きっと彼は、もう自分の一番好きなものから目を逸らすことはないだろう。
「で、お兄ちゃんと海羽ちゃんはいつ結婚するの?」
「それはしないよ……」
相変わらずおませな旭くんに苦笑をこぼした時。
背後から「海羽ちゃーん!」と明るい声が聞こえ、振り返るときららちゃんと太郎くんが私達の元へ走って来た。
「ずっと……か」
ぽつりと呟いた風間くんを見て、私の頭に太郎くんの会話が蘇る。
彼の元へ届いた体育大学への推薦は、まだ保留中だったはずだ。
「ま、そこまで期待されちゃ、きちんと応えるのが筋ってもんかもな」
顔を上げた風間くんの笑顔は、台風が過ぎ去った後の空のように晴れやかで。
きっと彼は、もう自分の一番好きなものから目を逸らすことはないだろう。
「で、お兄ちゃんと海羽ちゃんはいつ結婚するの?」
「それはしないよ……」
相変わらずおませな旭くんに苦笑をこぼした時。
背後から「海羽ちゃーん!」と明るい声が聞こえ、振り返るときららちゃんと太郎くんが私達の元へ走って来た。