「あなたの先輩として、私もこれからもっと頑張らないとね。アムールゲームスの再出発は、まだ始まったばかりな訳だし」
目指すは日本一のゲームメーカー! と張り切る横江さんに、役員は「頼もしい限りです」とにっこりと微笑んだ。
その時、ピピピ、とジャケットのポケットに入れていた私のスマートフォンからアラーム音が鳴る。
「あ、こんな時間!」
迫る出発時刻に、私は慌てて椅子の上に置いていた鞄を掴んだ。
「海羽ちゃん、もう帰るの?」
「中座してごめんなさい。この後、どうしても行きたい場所があるんです」
「行きたい場所? 外は寒いわよ?」
「そうなんですけど……」
横江さんを始めきょとんとする一同に、私は笑顔で言った。
「今日は、リコリス座流星群が見頃だそうです」
目指すは日本一のゲームメーカー! と張り切る横江さんに、役員は「頼もしい限りです」とにっこりと微笑んだ。
その時、ピピピ、とジャケットのポケットに入れていた私のスマートフォンからアラーム音が鳴る。
「あ、こんな時間!」
迫る出発時刻に、私は慌てて椅子の上に置いていた鞄を掴んだ。
「海羽ちゃん、もう帰るの?」
「中座してごめんなさい。この後、どうしても行きたい場所があるんです」
「行きたい場所? 外は寒いわよ?」
「そうなんですけど……」
横江さんを始めきょとんとする一同に、私は笑顔で言った。
「今日は、リコリス座流星群が見頃だそうです」
