ピピピ、と聞き慣れたアラーム音が鳴る。
ベッドから起き上がった私は、室内の寒さに思わず身震いをした。
「今日から三学期でしょう? ほら、おせちの余りで良ければお弁当持ってって」
支度をして階下へ降りると、リビングで掃除をしていたヒロミさんに、ランチクロスに包まれた弁当を渡される。
「ありがとうございます。ヒロミさん、年末年始もお世話になりました」
年末から年始にかけ、私は寮でヒロミさんと過ごした。話によると実家へ帰る選択肢もあったようだが、普段から世話になっている彼女を一人で残すのには忍びなかったのだ。
「お雑煮もおせちも美味しくて……ヒロミさんと過ごせて良かったです」
花柄のエプロンを首から下げたヒロミさんは、少しだけ驚いたような表情を浮かべた後、「嬉しい」とにっこりと笑う。
「私も、海羽ちゃんと一緒に過ごせて嬉しかったわ」
ここまで一緒にいるともう親子ね、と冗談交じりに言う彼女の言葉に心が温かくなる。
私は弁当の入った鞄を手にお礼を言うと、玄関のドアを開けた。
ベッドから起き上がった私は、室内の寒さに思わず身震いをした。
「今日から三学期でしょう? ほら、おせちの余りで良ければお弁当持ってって」
支度をして階下へ降りると、リビングで掃除をしていたヒロミさんに、ランチクロスに包まれた弁当を渡される。
「ありがとうございます。ヒロミさん、年末年始もお世話になりました」
年末から年始にかけ、私は寮でヒロミさんと過ごした。話によると実家へ帰る選択肢もあったようだが、普段から世話になっている彼女を一人で残すのには忍びなかったのだ。
「お雑煮もおせちも美味しくて……ヒロミさんと過ごせて良かったです」
花柄のエプロンを首から下げたヒロミさんは、少しだけ驚いたような表情を浮かべた後、「嬉しい」とにっこりと笑う。
「私も、海羽ちゃんと一緒に過ごせて嬉しかったわ」
ここまで一緒にいるともう親子ね、と冗談交じりに言う彼女の言葉に心が温かくなる。
私は弁当の入った鞄を手にお礼を言うと、玄関のドアを開けた。