「業務は慌ただしかったですが、生徒会として出し物のサポートができて、思い出に残る文化祭になりました」
「そうだね。僕も最後の文化祭を無事に終えることができて良かった」

 水瀬くんの言葉に満足げに頷いたヨリは、「それはそうと」と私を見る。

「聞いたよ。一組はこれから打ち上げなんだって?」
「うん。かなたの歓迎会も兼ねて、お好み焼き屋さんで」
「それはいいね、楽しんでおいで。そうだ今度生徒会室に鉄板を設置するからーー」
「会長、僕達は片付けの続きをやりましょう」

 ずるずると水瀬くんに引きずられて行くヨリに笑いながら礼を言い、私は本部を後にした。