「おーい! 有明さん、先生来ちゃうよ」
「あ、今行く!」
風間くんの声を追いかけて、私は駆け足で階段を降りる。
靴箱から取り出したローファーに履き替えると、昇降口では風間くんと話をする織也くんの姿があった。
「織也くん。残ってたの?」
尋ねると、彼は「そう」と頷く。
「合唱部の衣装の残りだよ。きらら今日バイトだったから、あいつが残した分俺が引き継いでた」
「そっか……遅くまでありがとう」
口ではユルい部活だのなんだの言いつつ、伊達に手芸部員をしている訳ではないらしい。洋裁のスキルも持ち合わせているとは、とんだハイスペックだ。
「いいってことよ。ほら、寒いし帰ろうぜ」
「あ、今行く!」
風間くんの声を追いかけて、私は駆け足で階段を降りる。
靴箱から取り出したローファーに履き替えると、昇降口では風間くんと話をする織也くんの姿があった。
「織也くん。残ってたの?」
尋ねると、彼は「そう」と頷く。
「合唱部の衣装の残りだよ。きらら今日バイトだったから、あいつが残した分俺が引き継いでた」
「そっか……遅くまでありがとう」
口ではユルい部活だのなんだの言いつつ、伊達に手芸部員をしている訳ではないらしい。洋裁のスキルも持ち合わせているとは、とんだハイスペックだ。
「いいってことよ。ほら、寒いし帰ろうぜ」