「おかえり、夕ご飯できてるよ。」
いつも学校から家に帰るとそう言ってくれたのはおばあちゃんだった。
小学生の頃、好きな食べ物という作文でおばあちゃんの作ったほうれん草のお浸しと書いたのを思い出す。
おばあちゃんのお浸しは私にとって特別な食べ物だった。毎日出てくるわけではないからいつ出てくるのか楽しみで仕方なかった。